「人口光合成」って、確か以前も何か書いていた記憶があるので、自分の記事を検索してみたら、9年程前にも人工光合成の記事を書いていましたが、そちらはパナソニックの事例で別物。今「パナソニック 人工光合成」で検索してみても、最近の記事にはヒットしないんですが、こちらは何か壁にでもぶつかっているんだろうか。手法や技術は違っても、どちらも画期的な技術であることには変わりないので、どちらも頑張って欲しいところですが。
人工光合成をする事で、太陽光エネルギーを物質の形で蓄えることが出来るから、ある意味自動的に勝つ無尽蔵にエネルギー生産と保管が出来る事になります。勿論、その蓄積する施設の規模とか制限はあるけれど、今の太陽光発電のようにその日の天候の具合でどれだけのエネルギーがどれだけ発電できるか分からない、文字通り「お天気任せ」の状態よりははるかに現実的な応用が可能に成るんじゃ無いだろうか。
問題は、生成コストですよね。記事では触れられていないけれど、設備投資に例えば1億円掛かるけれど、その設備のライフで人工光合成できる生成物の価値が1000万円では、技術的には成功であっても、ビジネスとしては利用できないわけで、その当たりはどうなんだろうか。太陽光発電などは、補助金を前提に結構甘い計画を立てて、それで10年経ったときに予想外の出費やそれまでの支出で無く人も多いみたいですが、この技術の場合は個人宅での利用は想定しないとしても、企業単位の利用でどれだけ利益が出るのか、そこを知りたいですよね。余り楽観的に考える事はしない方が良いかもしれないけれど、ハードウェアコストは時間とともに下がる物なので、今現在コスト的にペイできなくても、5年後とか10年後には十分利用できるレベルまで下がる可能性は大きいのであれば、この技術に期待したいですね。本当に、太陽光パネルの代わりに人口光合成パネルが屋根に並び、そこで光合成されたギ酸あるいはメタンから、燃料が加工されて、家庭内自立型発電システムが動作する、何て言うことが可能になれば嬉しい。
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