2021年4月2日

リモートワークA-to-Z

昨日のリモートワーク関係の記事に続いて、こんなnoteを発見。 こちらは、社会の流れでリモートワークに移行してみたけれど、どうにも堪らずオフィスワークに戻して救われたという話。実際、こういう人は多いと思いますよ。私が初めて「リモートワーク」なるものを体験(知った)のは、1990年代初めの頃にUSに出張して、その時一緒に仕事をしていたアメリカ人エンジニアが、週に三日は自宅から仕事をするスタイルだったこと。確か、大学に通いたいからと言う理由でそんな勤務スタイルをしていたと思うんですが、当時はまだネットワーク環境だって公衆回線(14.4Kbpsはもうあったかな)だし、今とは環境整備も十分では無かった時代ですが、今にして思えば制度整備に関しては「流石、アメリカ」と感心しました。

リモートワークを初めて最初の関門は、多分「オフィスと同じ時間帯で同じように自宅で仕事をしようとすること」で挫折することじゃないでしょうか。勿論、そう言うスタイルが自宅でも通用する場合も有るとは思うけれど、多くの場合は単にオフィスから自宅に仕事をスライドしただけでは、オーバーヘッドも大きくなるし、失敗する確率の方が高いと思います。で、結局通常の9時~5時の勤務スタイルでは賄えなくて、夜も仕事を続けたり、朝から仕事を始めたりと、どんどん自分の生活が圧迫されていき、限界を感じる事が多いのでは。私の場合は、当初から仕事の相手はアメリカのエンジニア達が殆どで、だから一番忙しくなるのは向こうが仕事を始める日本の夜から深夜帯、さらには翌日の早朝当たりで、実はアメリカが夜の日本の昼間は結構暇だったりしました。だから、昼間にある仕事、例えば日本国内での電話会議とか、どうしても必要な物以外は昼間は仕事をせずに、その分夜にシフトする事で、段々と自分のスタイルが確立していきました。在宅勤務(リモートワーク)を始めるのと前後して、裁量労働制が適用されたので、定時(9時~5時)勤務しなくても良くなったことも大きな助けでしたが、会社のスタイルを持ち込むのでは無く、自宅での色々なイベントに合わせて、自分の仕事のモードを調整出来るかどうかが、リモートワークを成功される最初でかつ大きな関門だと思います。でも、多くの場合はどんどん仕事の時間だけが延びていき、それで押しつぶされる場合が多いんでしょうね。

記事の中では、一人で仕事をすることで、仕事仲間との会話が無くなり疎外感というか孤独感から負のループに入ったみたいですが、これも有りがちな関門の一つでしょうね。自分の場合は、元々仕事の内容が一人で回していたものだったこともあるし、相手の殆どが海の向こうだったこともあり、オフィスにいても回りとそんなに話をするポジションで無かったので、抵抗感はありませんでした。ただ、暫く続けていると「浦島太郎状態」になる事は事実で、それまでは普通に耳に入ってきていた同僚や仕事仲間のちょっとした動向を、自分は知らなかったと後から気がついたり、いつの間にか知らない仕事仲間がメールリストに追加されていたりして「これ誰?」という事が起こり出します。オフィスにいれば、何かの集まりで紹介されたり、ミーティングで同席したりすることで自然と認識されていたものが、どんどん隔離されていて、正直メールの中でしか外部世界が見えない状態になってくるので、それは大きな課題というか問題だとは思いますね。Zoom等でビデオ会議をするとしても、知らない人の顔が中に出ても困るわけで、やはり月に何度かオフィス出社日を設けたり、サテライトオフィスみたいなものを複数拠点に準備して、そこに時々は出かけてみるとか、人間関係の構築と維持というのは、リモートワークでも重要な要素だと思います。こればっかりは、スタートレックのホロデッキでもできないと、オンラインだけで解決するのは難しいと思います。今はコロナ禍で自粛していますが、所謂「飲みニケーション」みたいなイベントも、可能なら良いのかもしれませんね。

あと、記事では触れられていないけれど、テレワークをしているとオフィスワーク時と比べて格段に運動量(基礎代謝)は落ちます。昔は、通勤を「痛勤」と言ったりしたけれど、荒れで消費される運動量や体力は結構大きくて、それ故に良くも悪くも体が運動をしたようになって、それなりに代謝維持されたいたと思います。自分も、在宅勤務を初めて3ヶ月目くらいかな、突然からだが重くなったように感じて、この時にはまだ体重はそんなに変わらなかったんですが、半年目くらいからどんどん重くなっていきました(笑)。それまで運動もそれな利していたので、その遺産もあったと思いますが、後は坂道を転げ落ちるような感じ。慌てて、当時会社が契約していたスポーツジムに入って、週に3回とか4回とか通い始めて、少し体調・体力に体重も戻りましたが、精神的にもそれで大分救われたように思います。何度か万歩計を使って計測したことがあるんですが、自宅で勤務していると普通は1,000歩行きませんでした。一寸外に買い物に出ても、2,000~3,000歩くらい。それが、金曜日の新幹線通勤の時には、12,000~15,000歩くらいは歩いているので、10倍近くの差がありました。それが、年間250日位続くわけですから、何もしていないと思っていても、実は結構体は使われている。多分、体力的にそれなりに充実できれば、精神的な部分でも、多少コミュケーション機会が減っても結構対応出来るようになると思いますね。いずれにしても、どちらが優れているというので無く、自分に合ったビジネススタイルが選択出来る、あるいは創造できる時台になった、と前向きにとらえて自分好みのスタイルやモードを作る事が一番重要だと実感しています。

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