ここ数日、一般メディアでも取り上げられることが多くなった、音声SNSの「Clubhouse」。 自分自身は手を出すつもりは全くないのだけれど、ふと感じたのが、「これって、既存のSNSに比べてある意味閉鎖的にならないか」ということ。
「音声によるSNS」なので、実はその言葉が理解出来ないと参加出来ないし、参加しても理解出来ない。例えば、日本語のClubhouse roomなら問題ないだろうけど、英語だと敷居は高くなるだろうし、フランス語とかドイツ語とか中国語とかになるともうお手上げ。既存の文字ベースのSNSでも同様の問題はあるけれど、こちらは文字翻訳もあるし、後から幾らでもテロップも入れられるから、それでも何とかなっていたと思いますが、「音声」となると中々ハードルは高くなりそう。
アフレコを入れたら、それって「元の音声はどうなるの」とかなってしまう。唯一可能性がありそうなのは、リアルタイム通訳機能みたいな物が登場してくれば何とかなるかもしれないけれど、それもまだまだ大変では。リアルタイムは無理でも、例えばステレオ録音してあるとして、右チャンネルではオリジナル音声を、左チャンネルからは翻訳した内容を、みたいな「二カ国語放送」みたいなモードが登場して、それが結構受けるようになるかも。課題なのは、「聞く時だけ翻訳」では無く、こちらの話し言葉も翻訳して貰えないと意味が無い。
ちょっと面倒だけれど、オリジナル音声を文字おこしして、それを別言語に翻訳した物を、テキストスピーチで発声させるみたいな仕組みなら、結構簡単にできそう。発言する場合も、同じ事を逆向きにやるか、テキスト入力した物を翻訳して発声しても良いだろうし。ただそうなると、本来聞こえるべきオリジナルの「声」が、いつも人口の合成音声になってしまうのは本末転倒な気もしないでも無いけれど。いずれにしても、「文字」よりは「声」の方が言語のボーダーラインとして高くなると思うので、Clubhouseの流行ってある程度地域的、あるいはグループ化が既存SNSよりも顕著に進む気がしますね。まぁ、共通言語としては、表向きには英語中心になるのかなぁ。となると、ますます英語が「基本技能」として要求されるようになりそう。
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