2021年2月1日

朝令暮改

立憲民主党が、合流後新党として初めて定期党大会を開き、枝野幸男代表が野党共闘を進めて、政権交代を目指す考えを表明した、というニュース。でも、先日のインタビュー記事では「今、私が政権交代と叫んでも耳を傾けてもらえる状況にはなっていない。」と言っていたのに、何か変わったんでしょうか(棒読み)。

まぁ、新党結党後初の党大会という晴れ舞台だから、威勢の良いことの一つも言わないといけないという状況は分かるけれど、それならそれでインタビュー記事の方もそれなりの言い方をしておけば良いのに、何かその時その時で言う事が変わってくるから、いつまでたっても信用できない。さらに、与党批判のために新型コロナウイルス感染拡大を「人災」と言うのだけれど、世界的日本は良く対応していると思うんですよね。少なくとも、重傷者数や死亡者数は、他国と比較して一桁二桁違うわけで、実際超過死亡者数も-2万人とか言われている位なので、新型コロナウイルス以外の傷病を含めても、少なくとも昨年から今年に掛けては「人の命は例年よりも多く助かっている」事になるわけです。そう言う事を知ってか知らずか無視して、いつものワンパターンで「人災」と批判すれば、物事は解決すると思っているんだろうか。

何度か書いていますが、少なくとも国会議員として国会で仕事をする以上、野党だろうと与党だろうと、そこを通過した法案に関してはどちらも責任を持つもの。仮に自分達の意見が反映されていないから、自分達はその法案を守らないみたいな事を言うことは許されないはず。自分達の意見が反映されないのは、元々その意見を反映するに足る理由が無かったかもしれないし、あるいは説得できなかった自分達の責任もあるでしょう。そう言う事をちゃんとやらずに、気に食わなければ「審議拒否」、あるいは関係無いモリカケサクラで時間を潰しているようでは、国民として彼らの行動も結果も支持出来ない。仮に今のコロナ禍を「人災」と言うのであれば、与党よりも昨年散々時間を浪費して、しかも必要な予算審議を邪魔していた野党の責任の方が大きいと思う。問題なのは、それが今も続いていることでしょう。

どうしても比較してしまうのが、同じく「新党」として再スタートした国民民主党な訳で、所属議員数や知名度・政党支持率等は大きく立憲民主党の後塵を拝しているけれど、その行動は結構期待出来ると感じるし、批判するならそれなりに納得出来る理由を、それよりもより具体的な現実的な提案をもっとして欲しい。例えば、コロナ対策で色々な施策が準備されているけれど、まだ何割しか利用されていない。それなのに、新しい補助を要求したり、給付を言うよりは、既に準備されて利用可能な施策の利用率を上げる提案をする方が現実的だし効果的だし即効性もあるだろうし。勿論、既に利用していてもまだ苦しいという人向けに、さらに追加の提案をするのも良いでしょう。何か、そう言う現実味を感じない抽象的な話しか出てこないから、やっぱり支持率も上がらない。野党として与党批判するのは構わないけれど、「与党に勝つ」ことを至上命題にするのではなく、もっと具体的に国民生活向上する事を考えて欲しい。そうなれば「国民の命と暮らしを守る政治に転換」なんていう、どうにでも取れるような薄っぺらい言葉ではなく、もっと響く言葉になると思うのですが。

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