2020年12月2日

水島新司氏、引退

 漫画家の水島新司氏が、12月1日をもって「引退宣言」したという記事。最近でこそマンガを読むことは殆ど無くなったけれど、水島氏の野球マンガは、本当に自分の青春時代から若い頃にはど真ん中の作品群でしたねぇ。「男どアホウ甲子園」「野球狂の詩」「ドカベン」「あぶさん」あたりは自分的に一番読んだ作品だけれど、それも1990年代なるとそれ以外のマンガ雑誌からも離れていったから、「ドカベン」とか「あぶさん」は途中で終わってるんですよね。

Wikiを見ると、それ以外の作品や、続編みたいなものも沢山書かれているみたいですが、1990年以前だと多分読んでいただろうけど、それ以降だともう記憶もあやふや。可能なら、Kindleで全部出してくれないだろうか。流石に印刷の本だと集めるのも保管するのも大変だけれど、Kindleならコストは掛かっても何時でも好きなときに読めるメリットは捨てがたいですし。

「ドカベン」と言えば、主人公のドカベン・山田太郎とそっくりという事で、高校野球の香川伸行氏(波商高等学校→南海ホークス→福岡ダイエーホークス)で活躍したけれど、マンガと違って最後は心筋梗塞で突然死(52歳)だったのが残念ですね。キャラクター的にはマンガのドカベンとはちょっと違うけれど、結構憎めない選手だった記憶があります。あと「あぶさん」では、実際のプロ野球チームやその選手が登場して、あぶさんと対戦するだけでは無く、選手が自ら売り込んで(お願いして)登場するくらい、野球好きでは有名なマンガでした。実在の人物や組織が登場するマンガは、其れ以前にもあったと思うけれど、実際のチームやリーグの成績をリアルタイムで取り入れていたマンガは、これが初めてじゃ無かっただろうか。それに「代打専門」ということで、この「あぶさん」からプロ野球でも代打というポジションが見直された切っ掛けになった気がします。それだけ、読者には勿論、本来の野球にも大きな影響を与えたマンガ家であり、作品群だった気がします。

多くの場合、こう言う思い出や感想を書くのは、その作家さんが亡くなったときが殆どなんですが、今回はまだ水島新司氏もお元気そうで、それは大きな幸い。今後は連載とか作品は引退しても、何かの機会に「水島節」を感じる画をいろいろと発表して欲しいですよね。まだまだ水島新司氏のご健康とご活躍を祈りたいです。

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