2020年10月31日

やっぱりMSJ


事前に開発凍結の話がでた、MSJ (Mitsubishi Space Jet) ですが、事実時用開発凍結をしたことを正式発表。このまま開発途中で消えていくのか、今後コロナ禍が沈静化して、リージョナルジェット市場が復活したら、サイド型式証明(TC)取得に向けて開発が再開されるのか、難しいところ。1年程度なら再開しても何とかキャッチアップ出来ると思うけれど、2年、3年となると厳しいでしょうねぇ。

何度も書いていますが、このクラスの重要が決して無いわけでは無いし、今後も拡大していくことは確か。さらに、事実上市場を席巻していた、カナダのボンバルディアはMSJの親会社三菱重工業が買収したし、もう一つの雄、ブラジルのエンブラエルもボーイングと破局して厳しい状況になりつつあるし、チャンスとしてはあると思うけれど、問題はその為にどれだけさらに資金を投入する事が出来るのかですよねぇ。決して、少ない金額では無いわけで、後は現在の完成度があと少しならまだしも、まだまだTCも取れない状況では、やはり厳しいのかなぁ。

前回の国産旅客機YS-11は、兎にも角にも販売されて商用飛行まではこぎ着けたわけで、せめてそこまではMSJにも頑張って欲しいけれど、今の状態ではまだまだという状態ですよねぇ。まずは、航空需要が戻らないと、新機器剤の購入はどこも手控えるだろうし。国内線需用は、徐々に戻ってきているけれど、稼ぎ頭の国際線需用が戻って、航空会社の資金的余裕が生まれてこないと、中々機材の更新には結びつかないだろうし。さらに言えば、新型の機材ですから、その為の乗員育成の期間も必要だろうし。個人的には、やはり日本の国産機に期待する部分が大きいし、今後の技術蓄積という意味でもMSJには頑張って欲しいけれど、このまま自然消滅かなぁ。それでは、余りに悲しい気がするけれど、それもビジネスの世界ですからねぇ... コロナ禍は、いろいろと大きく影響するなぁ。

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