2020年10月29日

温室効果ガス対策

菅総理の所信表明演説では、2050年までに「温室効果ガスの排出量を実質ゼロ」にすることが言われましたが、それに対して世耕参議院幹事長が、実現には原発の再稼働や新設も必要という意見。自然エネルギーに関しては、一昨日見つけたこんな新技術が実用化されて、かつ大規模発電に利用出来るので有れば別ですが、既存の自然エネルギーに関しては、水力発電以外は極々限定された目的にしか利用出来ないし、基幹発電として利用することは無理だと思っています。

そんな状況で「脱炭素」「温室効果ガス削減」を言うのであれば、やはり原子力発電の比率を一定程度確保し、調整電力として火力発電を整備していくのが一番現実的な方法のはず。そう言う現実的な対策を考えずに、単に「自然エネルギーだから」と特別視して、太陽光発電を以上に増やしていくのはおかしいと思います。特に、当初は元ゴルフ場とかの遊休地を利用する分には、それは有りだと思ったけれど、最近では無理矢理山間部を開梱して太陽光パネルを無理矢理設置している事例も増えてきていて、最近の豪雨や台風での被害も出ている状態。結局、10年利用出来る太陽光発電が数年で駄目になったりして、投資目的としても失敗しているわけで、太陽光発電ブームの切っ掛けとなった東日本大震災から丁度10年目となる来年には、一度制度見直しをちゃんとした方が良いと思いますね。

一方で立憲民主党は「原発ゼロ」を基本政策に。原発ゼロに関しては、経済界や電力総連・電機連合から反発を受けて、曖昧にしたのですが、今回はどうするんだろうか。将来、革新的な技術、例えば核融合とか(これは「原発」に繋がるから駄目か?)、それこそ「反物質」とか利用するとかになれば別ですが、現在の技術の延長線上で、あと30年後位までに実用化できそうなエネルギーとなると、やっぱり原子力発電が一番現実的じゃ無いだろうか。それを考えると、やっぱりこの政党は昔の「ガソリン税無料」とか「高速料金無料化」とかと同じように、夢というかそんなものを売り物にするスタイルは変わってないのかなと言う気がする。

最近も、冒党幹部の舌禍事件があったけれど、野党だからかメディアでは殆ど取り上げない。あれが、与党側の発言だったら、もう大騒ぎのはずなんですが、ああいうメディアの偏向性というのも、実はその政党を応援しているようで贔屓の引き倒しじゃ無いけれど、野党が本当に必要な発言や行動をする機会を邪魔している気がしますね。ちゃんと是々非々で論評すれば、それは全く理解出来ないわけじゃ無いだろうと思うのに、何か曲がった解釈変な擁護論みたいな物を振りかざすから、それで相手も安心するんじゃ無いけれど、何となく許されたみたいな気持ちになって、逆にそれが大々的に取り上げられると勘違いを続けているんじゃ無いかと。だから「原発ゼロ」を言うのは良いのだけれど、それによって足りなくなるエネルギー問題はどうするのか、「ゼロにする」という事は、今ある原発施設を廃炉にするわけで、それはどうするのか、単に止めるだけというのは解決策にならないわけで、少なくとも対案として評価出来るような行動計画みたいな物が無いと、結局は最近のように離合集散を繰り返して、自然消滅していくんでしょうね。まあ、それも自分達の選択なんだろうけど。

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