で、賛否大きな話題を招いた記事を書いた人の名前で、その後のフォローアップ記事の様な感じで掲載されている記事。さらには、タイトルにも「岸田文雄氏の夫婦写真...」と入れているくらいだから、何らかの反論なり補強意見でもあるのかなと記事を読んでみたんですが、正直拍子抜け。会見での質疑応答の様子を書いているだけで、かつ岸田氏の回答には、
「あれだけ見て対等ではないと思われるのは、どうも納得が…、おかしな気がするところであります」と語った。と、中村氏の「言葉に出来ない違和感」は全く否定されている。いゃ、どう感じるかは個人の問題だから、中村氏がどの様に感じようとそれは自由なんだけれど、少なくとも仕事として記事にして公開するのであれば、個人的感情だけで論旨を組み立てて行くのは、やはり不味いんじゃ無いのだろうか。そういうのは、個人的にSNSでやれば良いだけの話し。逆に、岸田氏の意図とは異なる風に解釈されて批判が集まり、それによって岸田氏が不利益を被るのであれば、中村氏の責任問題にもなるのでは。本来なら、取材してその時の状況なりを理解した上で主張するならまだしも、一枚の写真だけから自分の主張をぶつけているわけですから。
もしかしたら、今中村氏としての記事を準備中なのかもしれないけれど、一枚のスナップ写真を見て、あれだけの衝撃を受けたのだから、是非この会見での岸田氏の回答も含めた主張を聞きたいところ。ただそうなると、この連名での記事の意図が一寸よく分からない。「ハフポスト日本版の記者が質問した。」という、その質問者が中村氏で、泉谷氏は写真撮影など中心に参加したから、連名でのこう言う記事になり、別途泉谷氏は単名での記事を公開したと言う事だろうか。いずれにしても、中村氏の名前入りの記事なのだから、そこに彼女の何らかの意図があると思うのですが、それが見えない。もっともも、会見記事の内容は、最初にHaffPost氏の記者が質問した、という部分を除いて、以降はその質問に対しての岸田氏の回答や、その後の発言の要旨がまとめられているだけで、前日の記事に対してのフォローアップというよりは、会見の概要速報みたいな感じですね。
そうなると、その「会見概要速報」みたいな記事に中村氏の名前が入っているのは何故なんだろうか。勿論、一緒に会見に参加したから、記事の作成に関わったから、色々理由はあると思うんですが、どうも腑に落ちない。泉谷氏は、会見記事の後に、個人名でその会見内容に関しての記事を6時間後位には公開しているので、中村氏も前日あれだけ物議を醸した記事のフォローとして、何か書くことが、良い悪いは別にして彼女の主張に厚みを与える物になるだろうし、それによって彼女が主張したいであろうジェンダーギャップ問題に関して問いかける意味もあると思うんですよね。仮に自分が中村氏で、その会見に同席して、あるいは内容を聞いたとしたら、多分こんな記事を書くんじゃ無いだろうか:
岸田氏は、前日の写真に関して様々な意見があることは理解し、賛否に関しても認識されていた。またご自身の夫婦間に関しても円満であり、たまたま撮影された瞬間で評価されることに不満も表した。
確かに、一枚の写真は多弁であり、そこから受ける印象も様々だろう。しかし、安倍政権では、本人が意図してかどうかは不明ながらも、そう言う小さな積み重ねが国民の不満を醸成し、多くの国民から非難される遠因になったことは明らかである。
多くの政策が未達のまま安倍内閣は退陣するが、その中でもジェンダーギャップ程この8年間に大きく後退したものは無い。だからこそ、もし「岸田内閣」が誕生した暁には、氏の人柄が反映されるような男女共同参画が実現することを期待したいし、それ故に本人の意図と反していてもあの写真のような「弱点」を露呈する事は決して為にならないと言う事は理解して欲しい。なーんて事を書いたら、結構受けそう(笑)。是非中村氏の続編を期待したい。
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