未だ結論は出ていないものの、立憲民主党と国民民主党とその他無所属議員の「大合同」が、ほぼ確実になりつつあるんですが、注目は来週19日に開催されるという国民民主党の両院議員総会の結果。まだ態度を明らかにしていない議員も半数くらいいるみたいですが、解党した上で立憲民主党への合流組と、新党(新国民民主党?)結成組の「分党」になる事はほぼ間違いない様子。ただ、さらにどちらにも加わらないことを考えている議員もいるという報道もあり、何かシッチャカメッチャカ支離滅裂な状況。
よくよく考えてみたら、今回集まる殆どの議員は、10年程前は「民主党」として一緒に仕事をしていた人達な訳で、そこから毎年のように分裂したり、党名が変わったりを繰り返してきた人達。民主党以前は、自公政権がコロコロと首相が毎年変わるような状況になり批判を浴びたけれど、それ以上の状態が続いていて、やっと「立憲民主党」「国民民主党」「その他無所属」みたいな棲み分けが出来たのに、また元の木阿弥に戻ろうとするのは何ででしょうね。
国民民主党議員としては、なんとしても次の選挙を勝ち残るためには支援が欲しい訳で、その点では立憲民主党の「規模の効果」と、一桁台ではあるけれど野党の中では一番大きい「支持率」というのは強力な援軍になるはず。個人的には、政策活動としてはまだ国民民主党の方が多少まともだと思うから、彼らとしても地道にもう少し努力していくことを続ければ決行酔い政党になると想うのだけれど。でも、過去そう言う期待を持って生まれた小政党は、何故かそのうちに段々内部対立とか方向性がブレてきて、自滅するか吸収されるのが関の山。そう言う意味では、社民党は結構頑張ったと思うけれど、結局はその政策が評価されずに、今回の合流で霧散しそう。それよりは、国民民主党にとっては良いのだろうけど、でも合流したらしたで極々一部の有名議員を除けば冷や飯ぐらいになる事は明らかだよなぁ。それでも、「数は正義」なんだろうけど、そうなると自民党とか公明党の事をとやかく言えなくなる気がする。
この秋から、遅くとも来年の夏までは必ず衆議院選挙があるわけで、その為に合流を急ぐ野党議員達という構図は余りにあからさま。本当ならば、今の新型コロナウイルス禍対策であったり、景気対策であったり、色々やらなきゃいけないことは幾らでもあるわけで、そう言うものに対しての行動で国民の支持を取り付けるべき。でも、そんなことを露ほども考えていないんでしょうね。実際最新の支持政党の世論調査では、自民党公明党が支持率を上げる一方で、立憲民主党は大きく下げている。次の選挙に関係する両党の議員にとっては、この合流騒動をどうやって上手く生き残るかが最優先か大なのは分かるけれど、このコロナ騒ぎの時に何やってんだというのが国民の正直な気持ちじゃ無いだろうか。しかも、あれだけ「国会再開」を謳っているのに、こんなことをやっているのでは、本当に国会再開したら彼らはどうするんだろうか。まぁ、再開したとしても、直ぐに「総理の対応が不誠実」とか因縁を付けて、審議拒否をするという事は間違いないのだけれど。コップが倒れてこちらに水しぶきがかかるようになれば困るけれど、結局はコップの中で今は炭酸が抜けてシャワシャワしているけれど、それが全部抜けてしまったら単に気の抜けた炭酸水という「意味ない」物に変わっていくだけだな。それも、毎度の事だけれど。
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