日本経済新聞が掲載していた「ネット民意 動かすのは誰」という記事。調査期間が6月11日から7月5日までなので、多少は偏りがあるとは思うのですが、それでもかなり興味深い内容。
まずちょっとビックリしたのが、リツイートが多いのは、所謂「リベラル」「左派」と言われているグループということ。
「ネトウヨ」という言葉もあるように、ネットの社会では「保守」「右派」と呼ばれる人が多いのかとおもったら、4倍位の規模で実は「リベラル・左派」が占めているんですね。ただ、この記事で5つのグループに分けられたうち、「リベラル・左派」と「保守・右派」は身内内のリツイートが多いのに比べて、残りの「専門家」「メディア」「サブカル」は外部からの参照が多く、いかに「左派・右派」の戦いというのが、コップの中の戦争みたいな物かを表している気がする。
リツイート数では圧倒的な「リベラル・左派」ですが、アカウント数と比較すると、この5グループ中最小で、これって少数の超アクティブユーザーが大量に活動しているという証拠になるのでは。あくまでも個人的印象ですが、左派系の人の書込は大量にやたらめったらツイートやリツイートしている印象がありますが、右派系はそれでもまだ少しはそう言う行為がまともな気がするのは、こう言う理由もあるのかもしれない。
で、結論としては「見かけの存在と実際の影響が必ずしも一致しない」ということで、これは凄く実感する内容。暫く前に「検察庁法改正案」のハッシュタグ騒動がありましたが、あれなんかまさに少数の左派系ユーザーが拡散して、何百万というリツイート数に達した事象で、それを「国民の声」などと都合よく利用した話。知ってて利用したのか、知らずに利用したのかまでは不明だけれど、ネットの世界が結構バイアスに満ちていることはもっと認識して自覚しないと、結構その時の流れに知らないうちに流されて、気がついたらとんでもない場所に流れ着いてしまうことになります。どうしても、自分にとって都合のよう意見、同意できる意見を見がちなんだけれど、よく言われる「多様性」を本当に尊重するならば、まずは「都合の悪い意見、反対意見」をまずは理解して、そこから自分達の意見との接点なり、妥協点を探すことをしないといけないはず。それが、いきなり「相手の否定」から入ってしまうから、ネットの世界は何か殺伐とした社会にどんどんなっていくんですよね。この記事は、そんな状況を説明する良い例だと思う。
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