2020年7月6日

餃子は「宇都宮」

昨日行われた東京都知事選挙は、現職の小池都知事が圧倒的な強さを見せて360万票以上集めて圧勝。前回の都知事選では、自民党が割れて対抗馬の増田寛也元総務相が出たりしたこともあり、290万票余りでしたが、そこに70万票上乗せした感じ。ただ、前回の増田氏は180万票近く集めたことを考えると、100万票位が他の候補に流れたことになりますね。野党統一候補で対抗馬の宇都宮健二氏は、84万票余りと、前々回(2014年)の98万票余りから15%も得票を落として、正直限界が見えた感じは否めない。

新型コロナウイルスの影響もあり、これまでのような選挙戦が行えず、各候補は厳しい選挙戦だったと思うけれど、それが幸いしてと言うと不謹慎かもしれないけれど、現職都知事の小池氏は、毎日某かの会見などでテレビ露出があったから、それが有利に働いたことは確かでしょう。それを分かってかどうか、野党は露骨な選挙戦を展開して、特に投票日にわざと選挙とは関係なさそうなでも候補者の名前と同じ「宇都宮」が入った餃子の話題を投稿して、なりふり構わない状態。投票日当日の選挙活動は禁止されているわけですが、そこに「いゃ、これは餃子の話です。餃子日本一の宇都宮の話です」というロジックで支持候補者と同じ「名前」を連呼するという、本当に姑息なやり方。これが「立憲主義」とか「憲法違反」とか、日頃声高に言っている人達のやり口なんですよね。これだけじゃ無くて、公示前から候補者の名前入りのたすき掛けで演説したり、公共交通期間無いで選挙活動とも思われることをやったり、何故か選挙管理委員会は選挙違反として取り上げないけれど、それを与党候補なり自民党候補がやったら、それこそ「解散、不信任」と言うと思うぞ。

野党が、本当に現職に勝とうと思うのならば、もっと候補者を選ぶべきですよね。弁護士として、それなりに立派な人かもしれないけれど、前回は鳥越氏立候補のために出馬を見合わせて、あれは支持者をガッカリさせたんじゃないだろうか。その鳥越氏は、女性との醜聞騒ぎで勢いを失って3位の結果だったし。立憲民主党が本気なら、それこそ有名で同じ女性という事で、蓮舫氏位をぶつけないと勝負にはならないでしょう。それをやらないというのは、やはり最初から負け戦を覚悟していて、その場合に一番無難な、それほど責任を問われない候補として、ある意味宇都宮市はスケープゴートにされた気がする。仮に小池氏が来年の東京2020終了後に辞任して、再び都知事選挙があっても、74歳という年齢もあるし、もう宇都宮氏は厳しいでしょう。無所属の単独候補なら出馬するのは自由だろうけど、政党の支援は厳しいだろうなぁ。

山本太郎氏は、66万票近く集めてね、これは先の参議院選挙の時の集票力と同じくらい。それ位の力があるという証明とともに、ここの所「無職」で埋没していた名前が、これで再び脚光を浴びたから、次の衆議院選挙に対しては、知名度や資金の面で大成功の都知事選じゃ無かっただろうか。なんせ、開票後の会見で、ニヤニヤ笑いながら話を始めているくらいだからなぁ。そういうとこも含めて、この人には全く共感できないし、東日本大震災当時のデマに関しては、全く謝罪も反省もしていないわけで、こう言う種類の人が何か権力を得るととんでもないことになるんでしょうね。候補者の中では、唯一「まとも」だった維新の会水洗の小野泰介氏も、61万票余りを集めて健闘。ただし、全体の得票率では、供託金没収の10%ぎりぎりで実際にどうなるんだろうか。もう少し頑張って、山本候補を上回ると、これからがかなり変わってきただろうけど。いずれにしても、いつもながら特定野党はルールを守らない、破っても素知らぬ顔という事がよく分かる選挙でしたね。

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