2020年7月30日

少数意見を無視する

特定野党とか一部のメディアが大合唱で批判している、介護施設や保育所向けに追加配布する予定の8000万枚の布マスク。批判されると、どうしてもメディアや発言者の顔色を伺う政府も悪いけれど、厚労省は配布を停止して備蓄に回す案も考え始めたとのことで、中には今回配布が助かると行っている人や施設もあるのに、そう言う「少数意見は無視する」んですかね、批判している人達は。日頃は、「弱者を救え」とか「声なき声に耳を傾けろ」と言うくせに、自分達の都合の良いときは大きい声を出して、それが正義という矛盾。

その責任の大きな部分は、今回の8000万枚の布マスク配布を、恰も新規に製造して又国民に配布するみたいに読者が誤解するような報道をしているメディアにあると思う。今回の分は、元々そう言う施設や組織に配布する予定の分で当初の計画に含まれている分だし、配布時期にしても予定していたもの。もともと、布マスクを製造する設備も材料も無かったところに、四方八方手を回してほぼ新規増産みたいな形で調達したマスクなわけで、その分のコストを引き受ける製造メーカーとしても、それなりに量がまとまらないと引き合わないだろうし、だから最初から何億枚という数量と、全量政府が引き取ることを確約して製造開始したもの。そう言う意味では、今中止しても結果的に政府が引き取らないといけないし、製造費用が戻るわけでも無い。「今使い捨てマスクも流通しているから、一律配布では無く必要なところに集中して配布する方法に変更すれば」と提案すれば、見直すものの、いつものように「税金の無駄遣い」「無意味」と、反対するだけでは何の進歩も無いわけですし。

よく分からないのは、この布マスクはやれ効果が無いとか批判するくせに、色々なメーカーが出している布マスクに関しては批判しない。勿論、素材やデザインの違いで、その効果には違いがあるだろうけど、政府配布の布マスクは結構何度も折り返した厚手のガーゼ生地は息苦しさを感じるくらいの「密」な素材なんだから、期待されている自分からの飛沫拡散防止には十分だろうし、他社からの飛沫感染防止にもそれなりに効果的であることは、既に世界的にも認識されていること。我々は、その気になれば何時でもコンビニやドラッグストアで使い捨てマスクを購入できるけれど、日に何枚も使用して、それも大量に必要な場所では、少しでも余裕がある方が助かる訳だし、今でもマスク入手に困っているそう言う施設利用者も多いだろうし。政府の対策を遅いとかニーズに合わないと批判するのは構わないけれど、なんでそこから「足りない人に集中的に」という話しではく、「無駄だから止めろ」という方向に持っていくのか、何としても失敗に追い込まないと気が済まないというさもしい企みにしか見えない。

政府としても、厚労省に申し込み用のページとか作って、必要な人から依頼があったら送付する事に変えてしまえばいいんじゃ無いだろうか。それでも、本当に必要な場所が抜けてしまう可能性もあるんだけれど、それは単に政局目的で煽った野党やそれをさらに煽っているメディアの責任という事で。今、日々増加する陽性者数を声高に叫ぶ人達は、それならば最悪の場合想定して最大の準備するように言うべきだし、その為には布マスクでカバー出来るところは今はカバーして、その分のリソースを手術用のマスクとかフェイスガードとか、今でも足りないものの製造や準備に回すような、建設的な意見を出して欲しい。問題があるのなら、今の状況が落ち着いてからじっくりやれば良いことで、今もなお新型コロナウイルスとの戦いは継続中と言う事を忘れないで欲しい。とは言っても、自分達の政党名を決めることで忙しくて、他に何も出来ないのだろうけど(えっ?)。

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