2020年6月10日

複雑な問題何だから...

NHK 日曜日夕方の番組で、アメリカでの白人・黒人格差の説明用に作成したCG(アニメ?)が配慮や注意が欠けているとアメリカ駐日臨時代理大使からも批判が入り、そのCGを削除した件何度言っているように、この問題は非常にセンシティブな物で、単純に「白人vs黒人」みたいな対立軸で勝たれるようなものでは無いし、根底にある過去からの積み重ねとか殆ど知らない日本人が、軽々しく取り上げるべきものじゃ無いと思う。それこそ、NHKスペシャルとかくらいの取材量と内容精査をしてからでないと、何がアメリカで起こっているのか、それがどう言う理由なのかという事を、日本人に説明して理解して貰うことは出来ないと思う。

この日曜日の番組は、夕方6時から放送されるので、殆ど毎週夕食を食べるときにテレビが点いていればチャンネルが選ばれているんだけれど、ちょっと取り上げ方が浅いというか、なんでそんな話を夕食時に取り上げるのみたいな印象も以前から有った番組。私も多少は知っている話題が取り上げられるときもあるんですが、どうもわかりやすくしようとする作業の副作用なのか、どうしても説明足らずな部分もあるし、言い方は厳しいかもしれないけれど「上っ面をかすって終わり」みたいな印象。あと、個人的には番組レギュラーの某女性タレントさんの白々しい合いの手というか、一言がうざったいしわざとらしくて嫌いなんですが(マテ)。

肝心のCGを見ていないので、どの様な内容なのかは分からないのだけれど、経済的観点から白人vs黒人みたいな構図を説明して居た様子。そのNHKが掲載している、アメリカの人種別人口比率を見ると、2014年時点で白人62.2%、黒人12.4%。少数派ではあるけれど、実は人種間の対立という意味では、17.4%を占めるヒスパニックの方が大きい気がします。トランプ大統領が大統領選挙時に、メキシコとの国境に壁を作ると言ったけれど、主に南米からの不法入国者などがここに関わるのだけれど、対立という意味ではこちらの方が深刻なんじゃないだろうか。

実際、警察官の中には黒人(アフリカンアメリカン)も多く勤務しているはずで、今回の件を単に二極の対立構図にするのは無理があるような。実際、CNNに出演した黒人警察官は、警察に対してのヘイトイデオロギーを語って、今のデモに疑問を呈したようだし、そう言う背景を日々見ているアメリカの人が言う言葉と、たまたま今回このニュースに接した日本人が感じて言う言葉は、大きく違うと言って良いでしょうね。だからこそ、個人的に色々な意見を持つのは良いけれど、それを公の場所で公開するときには普通以上の思慮が要求されるでしょう。無くなった黒人男性は無念だろうし、本来の確保動作とは異なる首への圧迫行為をした白人警察官に対しては、厳密な審判が下されることを祈るけれど、それを今のような暴動騒ぎにまでヒートアップするのは間違いだと思う。今で着ることは、これを機会に色々な問題や疑問を認識して、それについて色々と考えることじゃ無いだろうか。

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