2020年6月10日

拉致問題

拉致被害者の会の元会長、横田滋氏が亡くなり、そのご遺族による記者会見が行われました。個人的には、拉致被害者5人が帰国し、その後ジェンキンスさんも含めてその家族も帰国したところまでは良かったけれど、その後の進展がない。さらに、安倍第二次政権がスタートして、再び希望が見えてきたと思ったけれど、結局はトランプ大統領まで巻き込んで北朝鮮にプレッシャーを掛けても、その後は以前と同じまま。正直被害者家族の方、特にその中心的な役割をしてきた横田家からは不満が大きいかと思ったんですが、ビデオで見た会見はちょっと意外でした。

やはり部外者だからかもしれないけれど、少なくともこのご家族の安倍総理に対しての信頼感は揺るぎない物で、それはちょっと以外でした。で、それよりも、ここまで拉致事件を放置してきた政治家や、そう言うことを未だに正確に報じないメディアに対しての怒りの方が大きいのは、理解は出来るけれどここまで言うのかという驚きが。確かに、小泉総理の電撃訪朝までは、拉致問題は存在しない、と、当時の社会党中心に否定していたことは事実だし、それに対して与党側も決して十分に支援をしていたかというと疑問だし。そう言うことがあったにもかかわらず、未だに北朝鮮に対して融和的な報道をするメディアだったり政治家がいることが、なかなか理解しづらい。

記事にも書かれているように、北朝鮮の体制変化が一つの可能性があったわけだけれど、結局上手くいかずに今は保留中というか停滞している感じ。そんな中でも、金正恩氏が長い間不在状態となって、一寸騒ぎになったけれど、もしかしたら我々には見えないけれど、北朝鮮内部でも何か起こっているのでは言う不安と期待みたいな物が一寸見えている今は、次のチャンスなのかも。言われているような、実は新型コロナウイルスが北朝鮮内部で蔓延していて、かなり厳しい状態なのかもしれないし、先日韓国とのホットラインを切ってしまったけれど、それも相手から譲歩を引き出す戦術なのかもしれない。いずれにしても、何か内部で起こっていなければ、わざわざそんな外に対して勘ぐられるような行動はしないと思うので、もしかしたらチャンスになるかもしれない。

とは言っても、「話しあい」「経済政策」くらいしか交渉の武器を持たない日本ですから、仮に話しあいの糸口が見えたとしても、そこからまた長いやり取りが続くのかもしれない。本来なら韓国の支援を期待したいところだけれど、韓国は韓国でどんどん変な方向に傾いて言っているし、正直なところ以前以上に信頼信用できない国になりつつある。延期になっている、中国の習近平氏の国賓来日の手土産に、拉致問題解決なんていうのがあれば、それはそれでまた全く彼に対しての印象も変わると思うのだけれど、何となく今の北朝鮮は中国のコントロールすら聞かなくなりつつあるんじゃ無いかという気もするし。その中国も、尖閣諸島とか、一向に相手を思いやる気持ちすら見せないし、結局は「力」が勝負なんだよなぁと空しく感じますね。

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