2020年5月9日

誤謬を誘う記事

朝日新聞系のメディア、HHUFFPOSTに掲載された、政府配布布マスクに関しての検証(?)記事毎日新聞が掲載した、配布マスクのカビ、汚れ問題のため、未配不文を全品回収し再度検品しているために、東京都以外の道府県では「準備中」となっているわけですが、先ずその説明が無いのは意図的なのか。その不良品にしても、毎日新聞が掲載した「黴びたマスク」以外の「黴びたマスク」が、SNSとかに掲載されないのも不思議なわけで、普通なら一定数量発生するだろうし、それなら複数のクレームが発生してもおかしくない。それ以外の異物混入にしても、布マスク製造では原料の綿等の特性から、そう言う可能性もあるし、通常なら許されるものでも、今回は見慣れない布マスクということで、受け取った人が過剰反応している雰囲気があることも事実。

「466億円もの予算を計上」とも書いているけれど、昨年度の予備費から233億円、今年の予算から233億円予算を振り分けてて、今回の布マスク配布は今の所前者の予算からの約90億円の支出。そう言う意味では、「466億円の予算計上」は間違いでは無いけれど、実際に使用している金額とは大きな違いがあり、誤解を招く言い方と言っても良いのでは。だから、その後の福島議員が「466億円ですから」発言が、何となく正しいように聞こえてしまう。その福島議員の意見(言いがかり?)も支離滅裂なわけで、その1機1億円の児童PCR検査機で、何人の検査がどれくらいの時間(例えば一日当たりの検査可能数)が不明なので、何台有ればいいのか不明。また、その検査機だけでPCR検査出来るわけでは無く、操作のためには専門の担当者が必要だし、その為の設備も必要。また、検査数が増えれば検体採取数も増えるわけで、その為の設備や人員も必要。単純に1台1億だから47都道府県に1台ずつ購入しても47億円という話ではない。そう言う思慮不足な単純化で、誤解を招くようなことを無秩序に公開するのが、この人の悪いところ。まぁ、今に始まったわけでは無いけれど。

話は少し戻って、布マスクの回収・検品に関して、マスク納入した4社のうち、興和と伊藤忠商事が配布分を回収していると書いています。あれ? あれだけ「第四の会社、ユースビオ社が怪しい」とメディア各社、特に毎日新聞と朝日新聞では取り上げていませんでしたっけ? 結局不良品と言われている配布マスクを担当したのは、興和と伊藤忠商事の二社だったんですか? そんな話、メディアはしていませんよね。しかも、ユースビオ社が怪しいという話をしていたときには、実績の無い会社がとか、中小企業がおかしいとか、散々疑惑を並べていたのに、大手の二社にはそう言うことを言わないのだろうか。本当に、不利用品としての布マスクが問題だと思うなら、「大手しての体制の甘さ」とか「大量調達故に検査が不十分に」とか、普通は言いませんか。それなのに、「未配不文を全て回収すると発表していた。」と書いた次の文章では「配布の表明以来、... 野党を初めとする国会議員からも批判が出ている。」と、原因も理由も分かっているのに、あえて問題化するような書き方をする。で、続けて福島議員の話になるわけです。

最後は、「布製マスクの都道府県別全戸配布状況」を持ち出して、配布されていない不満を列挙して終わっているけれど、その原因も理由も分かっていることを、あえて問題として取り上げるだけで、何の批評も意見もない。しかも、誤解している議員の書込を「補強」として利用しているという矛盾。そんなに、税金が重要と思うなら、何故不良品マスクを納品した大手2社に取材して、その原因を追及しないのか。それが本来の「報道」の姿でしょ? 結局は、親会社(=朝日新聞)の主張を援護射撃するために、都合の良い素材を組み合わせて記事みたいなものにしているだけのようにしか見えない。これ、別記事の、取材ビデオを都合良く編集する話と、全く同根の話だよなぁ。まぁ、「朝日」だし。

0 件のコメント:

コメントを投稿