全体で1億数千枚枚の布マスクを調達しているわけですから、仮に1万件不良品が発見されたとすると、不良品率は0.007%。正直、工業製品でかつ衛生製品である「布マスク」の不良率としてはちょっと大きい気がするけれど、製造元の一つである興和株式会社や、輸入した伊藤忠商事の説明に寄れば、これまでの在庫を放出したわけではなく、政府からの要請で急遽海外の工場で製造したり、自社と取引のある海外の衣料品製法工場へ製造委託した物を納品したようす。となると、今都内などに優先的に配布されて不良品が発見された分は、ある意味初期ロットと言えるから、その場合不良品率が有る程度高くなるのは仕方ないこと。普通の時なら、初期ロットで製造試験を十分流して、不良品の発生率を抑えたり、検品体制を十分に検証して、必要なレベル品質に達してから、量産開始をして出荷するわけで、今回は非常事態という事で、そう言う検証過程がかなり省略されたか、それとともに検品体制があまかったかと言うのが原因でしょうね。
両社共に、製造分を回収して再度検品を通して良品のみ再出荷することと、今後の製造分に関してはより厳しい製品検査をするという事なので、不良率はこれからぐっと下がるでしょう。確かに、緊急事態とは言え、衛生品なわけですからもう少し慎重な対応が必要だったことは事実。その点は反省しなきゃいけないし、今後の製造分に生かして欲しいところ。多少なりとも、製品製造に関わっているものにしたら、起こしてはいけない事象だけれど、発生をゼロにする事は不可能な訳で、先ずは原因追及をして、それを少しでも早く製造工程に反映して、今後の問題発生を防ぐことが一番重要で、それは十分に行われるでしょうね。
納まらないのは、これ幸い(?)と政権批判の材料にしている人達で、まぁはしゃぎたい気持ちも分からないでは無いけれど、あまりに幼稚では無いだろうか。さらに、この件を伝える毎日新聞の記事では、黒ずんだマスクの写真が掲載されていますが、
- 不良品マスクの写真が、毎日新聞に掲載された1枚しか今の所公開されていない
- その不良品マスクは「カビている」と書かれているが、「カビ」というよりは、インクか何かを落としたよう別の問題のように思える
- そのマスクは配布されている物と違う点が色々指摘される
- さらに一度開封されている様子が見られて、本当に配布品か疑問が提示される
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