2020年4月26日

エンブラエル破局

ボーイングが発表していた、ブラジルの航空機メーカーのエンブラエルとの統合が中止になったという記事。統合内容に対して合意が得られなかったけれど、やはりボーイングに関してはB737-MAXのトラブルや、新型コロナウイルスによる収益悪化が最大の理由でしょうね。

気になるのは、これがMSJ (旧MRJ)に取って吉なのか凶なのかと言う事。元々は、ボーイングが持っていなかった70席から90席クラスのリージョナルジェットを埋める目的もあってスタートしたMSJですが、それがエンブラエル買収でボーイング的には不要になってしまった。エンブラエル側の事情は分からないけれど、ボーイング側としても困るんだろうけど、昨今の状況を考えると、統合よりは「業務提携」くらいに止めて、エンブラエル機をOEM的に利用するのはありかも。場合によっては、MSJと併用してもいいわけだし。もっとも、そうなるとMSJとしても今と状況は余り変わらないのだろうけど、完全にボーイングのシリーズにエンブラエルが組み込まれるよりはまだ少しましなのかも。現状のため、アメリカでのMSJの型式証明取得も進んでいないみたいですが、長期化する世界的感染流行が、どんどん経済的に影響を強く及ぼし出しましたね。

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