2020年4月27日

衆院静岡四区補選

望月義夫元環境相の死去に伴う、衆院静岡四区補選が昨日投票されて、自民党の新人が66,000票余りを獲得して当選。事実上の一騎打ちとなった野党系の統一候補も、38,000票余りを獲得したけれど、思ったより得票差が開いた感じ。新型コロナウイルスの影響もあり、通常の選挙運動は出来なかったから、組織票の争いになれば野党側にも勝機はあるかなと思ったけれど、この得票差は予想以上に野党支持層の野党離れが進んでいる印象。

野党票が自公に流れたと言うよりも、野党票が棄権に回ったと思う理由が低い得票率。過去最低の34.10%になり、前回の衆院選の53,72%を19.62ポイント下回ることに。こちらも新型コロナウイルスの影響で、投票行為自体を回避した部分もあるかもしれないし、補選という事で通常の衆院選よりも興味が低い事も有ると思うけれど、それにしても低い投票率。そう言う社会情勢の理由以上に、今回野党側候補の選択を間違えたなと思うので、候補者の出身地。与党、野党、どちらの候補も静岡県出身だけれど、与党候補だった深沢氏が、静岡市議、県議からの転出だったのに対して、野党候補の田中氏は、都議会議員、議員秘書、大田区議会議員と、政治的な繋がりは静岡には無いに等しい状況。国民民主党所属の人らしいけれど、国民民主党にしても共闘している立憲民主党にしても、もう少し別の候補者は見つからなかったのだろうか。

与野党ともに、望月氏の死去が突然だったから候補者選びは難航したらしいけれど、よほど知名度のある人で無ければ、やはり地元ゆかりの人の方が票も集めやすいし、有権者の期待値も違うでしょう。衆院解散総選挙となれば、著名人の落下傘候補投入もあるだろうけど、そこまでやるほどではないと言うレベルが、今回の補選なんでしょうね。私は選挙区が全然違うから、夕方のローカルニュースでちらっと見るくらいだったけれど、望月氏の議席死守という理由とともに、後援している岸田氏の身体にも結果が影響するという危機感を感じた深沢氏側に対して、野党側はなかなか候補が決まらず、しかも後ろ盾の立憲民主党と国民民主党もギクシャクしている。言い方は悪いけれど、真面目に補選を戦うという雰囲気は無かった気がする。それよりも、桜に森友にと、そっちの方が彼らにとっては重要だったわけだし。

また、野党候補の「田中健」氏と同姓同名の「田中健」氏が、NHKから国民を守る党の新人として出馬。最初は党首の立花孝志氏が出馬する予定だったけれど、裁判で有罪判決が出た場合は議席を失う可能性があるという事で、今回の新人擁立になったわけですが、まさかの「同姓同名」候補の擁立。投票の時にどうするのかと思ったら、年齢とか書いて区別するみたいですが、それでも38,566票vs1,747票は圧倒的。こう言う選挙を弄ぶようなことは、もう止めて欲しいなぁ、N国党には。いずれにしても、全国から注目がいろいろな意味で集まっていた衆院静岡四区補選でしたが、それなりに県民の理性というか常識が証明された選挙になったような気がします。

0 件のコメント:

コメントを投稿