2020年4月4日

マスクの歴史

マスク2枚配布の件では、何か世論が真っ二つになっている感じなんですが、確かにベストな支援じゃ無いだろうけど、実際問題マスクが手に入らなくて困っている・不安な人も多いわけで、そういう人にとっては有りがたいんじゃ無いの。で、今回配布されるのは「布マスク」なんですが、「布」と聞くとちょっと違和感を感じるんですが、所謂昔から有る「ガーゼ地のマスク」なんですよね。私が子供の頃は、このタイプしか無かったので、そう言う意味では一番馴染みがあるマスクかも。実は、私は昔からマスクが嫌いで、子供の頃は風邪を引けばマスクをして学校に行ったことはあるけれど、高校に入った頃位、さらには花粉症になったときにも使用したことが無い。だから、今品不足で大変な不織布のマスクは、殆ど使ったことがありません。

マスク配布の話と関連して、安倍総理が国会で使用したマスク姿が、何か小さなマスクで顎までカバーされていないく変だおかしいと言われたんですが、ガーゼマスクはあれが普通のスタイルですよね。不織布のマスクは顔全体を覆うようなデザインだから、それこそ目の周り以外は覆うようなフェイスマスクみたいなデザインの物が多いけれど、ガーゼマスクは密着度が違うから、仮に大きなサイズの物で鼻から顎までカバーするような物を装着すると、多分口を動かして顎が動く度にずれてきてしまうと思う。もともとガーゼ(布)マスクは、風邪を引いたようなときにくしゃみや咳でウイルスが飛沫拡散しないようにするもの。外に出さないようにするのが目的。一方で不織布のマスクは、花粉症対策で登場したものというのが私の理解。だから、花粉を吸い込まないように、マスクの目は細かいし、横の隙間から花粉が吸い込まれないように、顔に密着するように立体成型とかしたデザインの物が多いし、出来るだけ顔を覆うようにしているのもその理由からだと思います。つまり、ガーゼマスクとは反対に、花粉などの防御対策が目的。言ってみれば、全く逆の目的と言っても良いかも。

だから、濃密な環境で作業をしないといけない医療関係者は、出来るだけ感染リスクを下げるために防御性能が高い不織布マスクが必要。一方で、無症状者が無意識に飛沫拡散させないようにして感染リスクを下げるのが、我々がマスクを着用する目的なわけで、その為には不織布マスクの方が望ましいかもしれないけれど、ガーゼマスクでもそれなりの効果が期待出来る。それならば、医療関係者に不織布マスクを優先的に配給して、一般の人には暫くガーゼマスクで対策してもらうというのは、現状の限られた環境や条件の中での選択肢としては妥当だと思うんですよね。勿論、2枚じゃ足りない、せめてダース単位で配布しろとか、家族単位では無く一人当たりで配布しろとか、いろいろ意見はあると思うけれど、それに掛かる手間やコストを最適化した一つの回答が、今回の配布方法であり、数量じゃないかと。それに、別に今回で終わりでは無く、今後も追加配布を考えているようだし。

いろいろなレポートを見ていると、飛沫感染で新型コロナウィルスに感染するよりも、そう言う飛沫が付着したドアノブとか手すりに触れて手に付着して、その手で目とか鼻と粘膜に触れて感染するケースが殆どの様子。つまり、マスクをしても、カバーされていない目に触れれば感染してしまうわけで、そう言う意味では、まずは手洗いやうがいの方が、マスク着用よりも優先度も高いと思えます。花粉症の時期は、どうしても目がムズムズして、手で触ってしまうことが多いのですが、今年は花粉症の症状は出ているけれど、主に鼻水に集中していて、あまり目の違和感やむずがゆさが無いのが不幸中の幸いというか、ちょっと助かっています。まぁ、鼻をかんだりするから、それでも手洗いは注意しないといけないけれど。仕事でも、中にトラブルが発生すると、本来なら先ずはその仕事を継続することを考えないといけないのに、「その前に原因究明、完全対策しないと駄目」とか、杓子定規なことを言い出す人が、特に偉い人に多いような場合があって困ることも。勿論、ちゃんと原因対策しなきゃいけないのは正しいけれど、全体を見て一番影響が少なくなるような事を考えなきゃいけないときに、原理原則を言うだけの人は本当に邪魔。そんなよく見るような光景が、このマスク騒動でも垣間見えた気がする。

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