2020年4月28日

デマが生まれる瞬間 (2)

少し前に、身に覚えの無い感染疑惑を掛けられたんですが、その内幕が分かりました(笑)。静岡県で新型コロナウイルス感染者が増え始め、浜松市でもポツポツと感染者が発見されるようになった頃。私は記憶に無いのですが、どうも浜松市での新規感染者が自宅近くの場所で発見されたようなんですね。それが、本当に自宅近くの場所なのか、自宅近くの町なのかは不明だけれど、どうも「浜松市のあの場所当たりでコロナが出たらしい」という噂が広がっていた様子。

で、前回の話に登場したAさんの知り合い(この人がX町に住んでいるらしい、仮にBさん)が、たまたまそのその話を聞いた時に「Aさんの近くに、よく東京に行く人が居て、かつ海外にも良く行くらしいから、その人(=私)が感染したんじゃ無いか」と勝手に想像して、Aさんにわざわざ確認したらしいんですよね。で、そのAさんは、その話を聞いた数日前に用事があって私の家に来て母親と話しをしているし、私も挨拶したくらいで、問題ないことは知っている。だから、Aさんも私には直接聞かずに、でも母親には「そんな話があった」と話したらしい。

それを聞いた母親が、また一部曲解というか勝手に脳内変換して、叔母がとかいろいろ尾ひれを付けてから、「実はAさんが、...」と私に話を繋げたから、ますます意味不明な情報が伝搬してきたらしい。後から聞いた話では、Bさんは自分の家族にも「実は知り合いの息子さんが...」と話をしたらしいけれど、私と同年代くらいの息子さんが「そんなバカな話は無い、関連したら下でちゃんと分かる」と即座に否定したらしいけれど、これもある意味息子さんと私とは全く接点が無いから、全く知らないことが逆にそう言えるだけ理由になったのかも。それに、同じくらいの年代なら、情報垂れ流しのテレビ情報だけで無く、ネットの情報も把握していて、ちゃんと判断来るだけの理解があるんだろうけど、そうで無い「口コミ世代」の怖さ見たいな事も、今回改めて感じますね。

後から聞くと、Aさんにしても「そんな話があったのよ」程度の笑い話的なつもりで母親に話したらしいのですが、それをまた変に気になったのか拘ったのか、自分で話を膨らませた母親にも少し罪はあるかなと思うんですが、あぁこうやって誤解とか誤情報とかデマというものは、再生産されつつ、どんどん誇張されたり、違う方向性が追加されて、一気に拡散していくんだなぁと実感しました。問題なのは、今はネットがあるので拡散するスピードも早いし拡散される範囲も広いけれど、口コミだけでもそれなりの速さでそれなりの範囲に広がるわけで、一旦広がったデマを訂正する手段も無い昔は、さぞかし影響は大きかったんだろうな、と。最近では、大手メディアでも知ってか知らずか、結構不確かな情報を報道してそのままという事も多いけれど、現代では個人の口コミ以上に「メディアの口コミ的報道」が一番怖いかもしれない。

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