2020年2月25日

メディアの役割

ほぼ毎日、ニュースのトップを飾る新型コロナウィルス関連のニュースや話題。日々、陽性反応の人が全国のあちこちで発生し、さらには重篤になってしまう人もあり、まだまだ予断を許さないことは事実。そんな中で、朝から夜まで、テレビではニュース番組、ワイドショー、情報番組、いろいろな番組で新型コロナウィルスの状況を放送しているわけですが、以前もちょっと書いたように、特に民放は視聴率獲得が最優先な訳で、そう言う視点で見ると放送内容が、感染者とか国民を心配しているようで、やはり何か裏にあることを勘ぐってしまう。

昨日の番組でも、それぞれの放送局で、色々な「権威」の人が登場して、それぞれ異なる説明をしていたり、例えば学校をどうしたらいいのかとか、多分その人の個人的意見としては言えるだろうけど、一般的な話としてはなかなか言えないような質問をしてみたり、どうも腑に落ちない。さらに最後には「より詳しい丁寧な説明が必要です」みたいな事を言っているのだけれど、政府や厚労省の情報はそれぞれのサイトに提示されているわけで、それを広く視聴者に伝えるのがメディアの仕事なのではと思ってしまう。それを取り上げることも説明することも無く、自分達の視点でああでも無いこうでもないと言う話だけが進むから、どうしても一般的な話から突出した話も出てくるように感じますね。

多分、今メディアが繰り返して言うべき事は、うがい手洗いの励行と、マスクの使用に関しての徹底なはずだし、自分の判断で病院に駆け込んで本当に必要な人に対しての治療が圧迫されないように、自分で確認出来ること、発熱したら同時宅で対応するのか、あるいは無理に仕事や外出しないようにとか、そう言うことをもっと徹底して放送することで、国民の意識を整えるというか、落ち着かせることが一番必要だと思うし、それこそがメディアの使命なのでは。勿論、そんなことでは視聴率は取れないだろうから、プログラムの中心は「〇〇で新しい感染者が発生した」とか「小学校の給食が心配」とか、そう言う不運をかき立てる方向に。そう言うのって、その地元で先ずは対応すればいい話で、仮に別の場所からその場所に行く予定の人が情報が必要ならば、その地域の自治体とか保健所のサイトを確認するとか、それこそ外務省の海外渡航情報見たいな物を紹介すればいいのでは。

そう言う意味では、NHKこそが通常の番組に定期的にテロップで情報を流すとか、場合によっては通常番組を短縮とか休止しても、必要な情報を繰り返して提供する必要があるのでは。体風の時などに、画面にL字の情報領域を表示して、色々な情報を提供しているけれど、今こそああいう感じでも良いから、保健所の情報とか厚労省の情報を何度も繰り返して放送する必要が有ると思うのだけれど。少なくとも、バラエティー系のプログラムは一時休止しても、新型コロナウィルス情報を提供する必要が有るんじゃ無いだろうか。それが、受診料を払っている視聴者としての要望なんだけれど。何で、誰も指摘しないのだろうか。メディアがメディアとしての役割を果たしていない、公共放送が公共放送としての役割を果たしていない事が、今回の新型コロナウィルス拡散理由の一つでもあると思いますね。

0 件のコメント:

コメントを投稿