2020年2月14日

悪い話は後を引く

新型コロナウィルス関連のニュースが、途絶えることの無い毎日ですが、どうもテレビのワイドショーでの報道とか、ニュース等での報道を見ていると、悪いニュースばかりが報道されて、良い話し前向きな話みたいなものは、ほとんど無いように感じられます。例えば、チャーター機第一便の乗客が全員陰性となり、昨日それぞれの自宅に帰宅したニュースは、明るいニュースとして放送するものの、そこに被せて「空気感染が」とか「再発したら」とか、先ずは「良かった、お疲れ様でした」で終わればいいと思うんだけれど、どうもそう言う報道の仕方はしない。

確かに、全体のテーマとして、今回の様な感染症対策が国内的に十分に準備出来ていなかったことは大きな課題だから、それに対しての今後の施策を提起したり考えることは必要だけれど、折角帰宅出来た人達にさらに負い目を負わせるような言い方をしなくてもと思うんですよね。また、そう言うことを考えるのであれば、まだ状況が流動的な今ではなくて、もう少し落ち着いて色々判断材料が揃ってから、腰を据えて考えるべき内容だとも思うし。勿論、二次感染が無かったチャーター便組に対して、今も多くの感染者が出ている、クルーズ船側の対策は何とかしないといけないけれど、外国籍のクルーズ船という事もあり、日本の安全は守らないといけないけれど、日本の権利をそのまま持ち込むわけにも行かないわけで、その当たりの線引きが難しい。

ただ、クルーズ船の状況に関しては、良くも悪くも船内という限定された区画で信仰している状況な訳で、今の所その状況がいきなり国内に飛び火するわけでもないし、多分日本としても必要な支援は船会社と連絡を取りながら進めているんだろうと思います。それならそれで、クルーズ船の話は関係者にひとまず任せて、国内で報道するのであれば、例えば手洗いの励行とか、マスクとか除菌商品がまとめ買いしないように冷静な行動を促すとか、あるいは一番必要な医療用のマスク等まで足りなくなっているから、そういう所をある程度強制的に指導するとか、そう言う話をするべきでは。チャーター機組は、勝浦のホテル三日月以外の乗客が、公共の施設や病院に収容されているため取材がままならず、そのホテル三日月も終わってしまったために、各社本来は日本とは関係無いはずのクルーズ船に、しかも視聴者の興味を引くような、ネガティブな情報を意図的に報道している気がする。

仮に、「クルーズ船は、色々制限はあるが、乗客は皆さん落ち着いていて生活している」と言ってしまうと、そこでクルーズ船の話は新しい何かトラブルが生まれない限り終わってしまうんですよね。「〇〇という問題がある」「△△が足りない」見たいな事が出てくると、なんでそんなことが発生するのか、政府の対応は、どうしたら良いのか、いつ解決するのか、ある意味色々な方向性に話を広げられるので、メディアとしてはそう言う「ネタ」が欲しいという意識が、今の報道にも表れているんじゃないかと邪推してしまう。つなり、メディア的には出来るだけこの話題で引っ張りたいし、出来ればインパクトのある話で視聴率も稼ぎたい、みたいな。世の中的には、嬉しい楽しい話よりも、不幸話の方が視聴率が上がるみたいなことも聞きますし。今回、水際対策が甘いという批判もあるみたいだけれど、それこそこう言う大きな感染症とか、それこそ自然災害のようなときには、一定の規模や被害と政府が認定したら、情報の一元化も強制して、基本NHKのみ報道を許すとか、民放が放送する場合はNHKで報道した物以外は許さないとか、それ位強制力を訴える事も必要じゃ無いかと思うくらい。勿論、それに対してメディアは「報道の自由の侵害」ということで反対するんだろうけど、何でもかんでも許されることが「自由」では無いわけですし、今の時代SNS経由でどんどん「生情報」が拡散するわけで、かえってメディアのバイアスが目立つだけになっているように感じます。そう言う反省というか振り返りを、今回の件が一段落したメディアにも望みたいけれど、多分無いだろうなぁ。

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