衆議院の予算委員会で、立憲民主党の辻元議員が安倍総理に対して、散々モリカケサクラを批判して、最後に「『鯛は頭から腐る』という言葉を知っているか。組織も頭から腐る」と言う事を言ったらしい。不勉強ながら「鯛は頭から腐る」という諺(?)は知らないので、Google先生に聞いてみると、そのものズバリの諺はなくて、似たような言葉で「魚は頭から腐る=組織は上層部から駄目になっていく」という、ロシアの諺があるらしい。
まぁ、日本の諺ならまだしも、外国の、それもロシアの諺となると、知らない人の方が多いのでは(と、ちょっと真面目風にコメント-笑)。ただ「鯛」というのは、辻元氏の勘違いじゃないかなぁ... 諺の場合は、具体的な事よりも抽象的な言い方、一般的な言い方をするものだろうし、例えば、一般的に殆どの魚が尻尾とか腹から腐るのに、鯛だけは頭から腐る、という事実があるなら「鯛は頭から腐る」という言い回しも意味を持つと思うけれど、多分そんなことは無いだろうし。
じゃぁ、なんで「鯛」になったのか。これも、Google先生が解決してくれました。作家の左高信氏がまさに「鯛は頭から腐る~日本の社会に蔓延する無恥、無能、無責任」という本を、20年余り前に書いているんですよね。まぁ、ああいう人だから内容は何となく推して知るべしなんだけれど、辻元氏はこの本を読んでいて勘違いしたんじゃないかというのが、私の個人的推測ですが、さてどうだろうか。思想的に似たような間柄だから、かなり接点はあるだろうし、交流もあるだろうと思うのですが。この本が出版された1998年には、彼女は既に1996年に社民党議員として初当選していて、1998年には党の要職にもついていたから、少なくとも面識はあったと思うのだけれど。
そうだとすると、辻元氏は、元々の「魚は頭から腐る」というロシアの諺としてではなく、左高氏の書籍の言葉として「知っているか」と聞いたことになり、それは安倍総理が知らなくても仕方の無いことでは。まぁ、何となく言葉の意味は推測できるけれど、そこに「鯛」である必要性が無いわけで、逆に安倍総理・安倍政権を高級魚「鯛」だと思っているという事になるわけだから、それはそれで誉めていることにならないのか? そう言う意味では、辻元氏は二重に勘違いしていることになるんだけれど。安倍総理にしても、「最後の一言は余計ではないか」くらいにしておけば良かったのに、つい一言で反応しちゃうから、メディアに言いように切り取られてしまうわけで、その辺り、もう首相在任期間も長いのだから、もう少し頭を使うべきだと思うけれど。先輩の麻生さんがいるから、なかなか治らないのかもしれない(マテ)。どっちもどっちだけれど、本来与党の不足を野党が指摘して補完して、国民のためになる事を広げなきゃいけないのに、そんなことそっちのけで、自分達の政治ごっこに明け暮れることは、もう勘弁して欲しい。
[2020/02/14追記] 結局、安倍総理が来週謝罪して、予算通過のためにこの件は納めるみたいだけれど、メディアは総理のヤジ(これはこれで問題なのは事実)ばかり取り上げるけれど、その前の辻元氏の酷い発言も一緒に取り上げないと、フェアではない。それに、今回の予算には、昨年の台風や水害の復興対策予算が含まれているわけで、以前は「早く予算を付けろ」と言っていた野党は、結局は政局だけしか考えていないことが分かりますよね。いずれにしても、与野党関係無く、発言者が発言している間の不規則発言(=ヤジ)は、全面的に禁止して、場合によっては強制退場させるくらいの事が必要では。「ヤジは議場の花」なんて言うのは、体の良い言い訳以前の話だと思う。
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