2020年2月13日

不満か満足か

武漢からチャーター機の第一便で帰国し、勝浦のホテル三日月で待機していた帰国者の検疫機関が終了し、陽性反応が出た全員が帰宅できることに。チャーター機第二陣の乗客も、多分今日明日には二次検査の結果で陰性なら帰宅が始まるでしょうし、今週中には第三便の乗客まで帰宅できる予定なんでしょう。多分、よほどのことが無い限りは、チャーター機で帰国された人達は、十分な経過観察期間の後順次帰宅できるようになる事が期待されます。第四便は少し間が開いたから、こちらは少し時間が掛かるだろうけど、今の所チャーター便での帰国者に関しては、時間はかかるけれどこのまま解消されそうな気がします。

問題は、Diamond Princess号の4000人近い乗客・乗員の扱いですよね。報道などを聞いていると、ネガティブな話しか伝わらないけれど、内部の乗客が直接SNS等に書き込んでいる情報等を見ていると、勿論状況が状況だから制限はあるにしても、その中でも中の関係者を中心に何とかやり繰りしている様子が伺えます。それに対して、多くの乗客は肯定的な意見が多いように見られます。実は、昨晩のニュース番組で、乗客3名(女性1人、男性2人)のコメントを紹介していたけれど、女性と男性の一人は今回の件で社会に不安を与えていることや、隔離後の影響を心配しているのに対して、70代という男性は内部での扱いに対しての不満を述べていて、ちょっと違和感というか温度差を感じられたんですよね。

私も最初の頃は誤解していたんですが、クルーズ船自体は日本の船ではなく、船籍はイギリスで、運航会社はアメリカの会社。船の製造こそは三菱造船だったかな、実は製造中に火災事故があり、その姉妹船で名前だけ入れ替わったのが、このクルーズ船という関わりだけが、日本にはあるだけなので、本来は接岸拒否していもよかったもの。実際、その後のクルーズ船の接岸は拒否しているわけですからね。だから、クルーズ船に対しては空くまで「人道的支援」が中心な分けで、チャーター便の様に「自国民救出」というレベルではない。勿論、理由や根拠はどうあれ、一度支援を始めたなら、必要な事は勿論、それ以上のことも先を読んで支援しなきゃいけないわけで、そこは理解した上で批判なり支援なりはしていかないと。

将来的に類似の事案は再発する可能性はあるので、今回の経験値を生かすことは重要だと思うけれど、やはり初動では色々問題が出てくるもの。重要な事は、その突発する問題に対して、どれだけ臨機応変に対策を継続して提供出来るかだし、その経験値をどんどん積み上げてどれだけ改善しつつ進化させるかという事。例によって政治の中では、今回の件を安倍政権批判とか与党妥当の種にしようとしているけれど、そう言うことをやっている場合じゃ無いだろうと国民は感じるだけでは。こういう時こそ、ちゃんと提案できる議員がいるかいないかで、国民の評価はどんどん違ってくると思う。

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