2020年1月17日

LBというポジション

毎年、どんなスポーツでも引退する選手がいて、だからこそ新人選手も入ってくるわけですが、個人的にNFLで好きな選手がまた一人引退発表を。最近は少し奮わない、NFL Carolina Panthersですが、そのディフェンスの要であった、LB (Linebacker)のLB#59 Luke Kuechlyが、今シーズン限りでの引退を発表。来年のPanthersはどうなるのか、益々心配になる出来事です。

私は、フットボールの現役時代はどちらかというとオフェンス側で、RBとかWRがメインでしたが、なんせメンバーがいない時代でしたから、ディフェンスもやっていましたが、主にCBとかSF。試合中に選手が怪我をして、それ以外のポジションも色々やらざるを得ず、結局はCとQB以外は何だかんだで大学生時代に経験しています。外から見ていると、やはりオフェンスのQBとかWRと言うポジションが一番注目されると思いますが、実際に選手としてプレーして、個人的に一番面白いのはLBというポジションじゃ無いかと思うんですよね。オフェンスの要がQBなら、ディフェンスの要はLB。そのLBの中でも、中央を守りILB (Inside Linebacker)とOLB(Outside Linebacker)のさらに二種類あるんですが、やはりILBが一番面白いかなぁ。実際に選手を経験した人にどのポジションが一番面白いかと聞いたら、多分オフェンス・ディフェンス関係無く、LBと答える人が一番多いんじゃ無いだろうか。私も、もし現役に復帰できるなら、やってみたいし。

LBの仕事は、基本ランプレーの対応なんですが、TEとかWRの短いパスにも反応しないといけない。さらには、プレーがオープンに展開しても、中央に戻ってくる場合もあるし、ドローやリバース等で後からキャリアーがでてくるケースにも対応しないといけない。最近のオフェンスで、RBを遅れてパスコースに出すようなプレーだと、RBとのマッチアップも重要な訳で、昔のようにランストップだけできれば良いというわけにも行かず、それなりに走れてパスディフェンスも出来ないといけない。さらには、QBに対してプレッシャーも重要な仕事で、場合によってはQBサックとか派手な場面もありますが、基本スクリメージラインからキャリアーを出さないために、DLが大まかに埋めた穴の隙間を臨機応変に塞がないといけないわけで、知力・体力、全てに秀でていないとなかなか務まらないポジション。

Kuechlyのプレーは、素人の私が見ていても惚れ惚れするようなプレーが多く、LBの練習には彼のプレー集のビデオを全部見れば十分と言われるのも納得です。過去、それぞれのポジションで、そのポジションを代表するような有名選手は沢山生まれていますが、彼もLBと言うポジションを代表する選手の一人であることは間違いない。まだ28歳で、年齢的にはまだまだプレーできると思うけれど、多分彼のようなプレーを毎試合、毎シーズンやると、選手寿命もどんどん圧縮されてしまうんでしょうね。North Carolinaは、出張でよく行っていた場所で、だからこそ地元に出来たPanthersは最初からファンになったんですが、Panthersが強くなった切っ掛けの一人が、彼の加入と活躍と言って良いのでは。引退後の進路は分からないけれど、何らかの形でフットボールに関わって、彼の経験値を次の世代に伝授して欲しいなぁ。その中に、日本の選手も含まれたら、これ以上の感動は無いし。しかし、残念ですね。

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