2020年1月30日

春節延長

新型コロナウィルスの防疫作業に追われている中国。春節(旧正月)を前にして発生した事件のため、発覚以前に移動していた人が多く、感染エリアは日々拡大していると言えます。その為、今週に入って武漢市を中心に移動制限を発令して、空港も閉鎖されたために、日本に帰国出来ない在留邦人が多数発生し、臨時のチャーター便を仕立てる騒ぎにも。さらに中国政府は、通常旧正月(今年は1月25日)から一週間の旧正月期間を、2月9日まで延長すると発表されて、少なくとも中国の移動制限は来週以降も続きそう。

中国の企業の場合、通常旧正月の一週間の休みに向けて、旧正月の一週間位前から生産調整というか、休みのための準備期間にはいるので、通常の仕事が出来るのは旧正月の二週間前から一週間前位まで。今年のカレンダーで言えば、25日が旧正月ですから、日本のお正月明け一週間位に旧正月明けの2月初めくらいまでの仕事の段取りと打合せをしないといけない状態に。今年のように、日本のお正月と中国の旧正月が近い場合は、年明けに中国に出張する事は先ず無いのですが(出張しても仕事にならないから)、今回の旧正月期間延期措置で、さらに2月に入っても影響が大きそう。日本の企業の場合、3月末が年度末で、それまでに今年度の予算措置で商品の発注が集中する時期で、だからこそ旧正月前にオーダーを入れて、旧正月明けに一斉に製造して出荷して貰う算段が大きく狂いそう。納期に影響しないか、かなりヤキモキしている人も多そうです。

その前、新型コロナウィルスの影響が大きくなりつつあった先週には、武漢市のある湖北省への出張が停止になり、それ以外の中国国内地域への出張も延期・再考するように支持が出たけれど、困る人が一杯出そうな雰囲気。うちの会社の場合、武漢市には相手企業は無いけれど、湖北省には確か協力会社があったはず。大体、中国国内全体が休みに入るこの時期に、わざわざ相手側に出張で行かなきゃいけないというのは、それだけクリティカルな問題が発生している、早くとか無いと行けない問題が出ていると言う事でも有るので困ったものです。

ここ数日の報道では、新型ウィルスに効果のある薬剤が発見されたりと、対応策も出てきていますが、報道されているような病院がもうパンクしている状態では、仮に薬があっても安心出来ません。新型ウィルス検査治療用に、1000人規模の仮病院を突貫工事で作っているけれど、それらが開設されて通常の診察行為が普通に行われるくらいに落ち着かないと、仕事であってもいけませんよね。自分の仕事の範囲では、中国に出張する機会は先ず無いので、自分は正直関係している部門やチームの連中を横目で見ながら「大変だなぁ」と思うだけですが、まだまだ収束する様子も全くないし、最悪7月からのオリンピックにも影響しそうなだけに困ったものです。中国だから出来る、強制的な大規模封じ込め対策が、一刻も早い効果を出すことを祈るばかりです。

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