2020年1月30日

武漢脱出 (2)

いろいろトラブルはあったものの、武漢からのチャーター便第一便が羽田空港に到着。昨晩遅くには、第二陣のチャーター便が、前日と同じANAの国内線仕様のB787-300機(JA607A)を使用して武漢へと向かいました。最低でももう一回、場合によっては第四弾も必要になるかもしれない状況で、中国側の理由もあるかもしれませんが、一日一機のチャーター便はかなり歯がゆい。

今回、関係者の苦労は大きいと思うんですが、そんな中でも短い時間の中でよく考えて準備したなと感じるのが羽田空港を利用した受入体勢の準備。「感染拡大」のリスクを抑えるなら、そんなに利用頻度が高くない地方空港、例えば静岡空港を利用するとか航空自衛隊基地を利用するという手もあったと思うけれど、日本で一番利用頻度の高い羽田空港をあえて使ったのは、やはり都心の中で病院等への移動も簡単で、いざというときにリソースを投入しやすいという判断なんだろうなぁ。今回はANAの成田-武漢線の経験を生かして、ANAがチャーター便を運航していますが、本来なら成田空港を利用する方が慣れていたはず。でも、成田だと都心から離れているし、多分病院施設等にも距離があるし。それと、個人的に羽田利用の最大の理由が、今回利用されているサテライトボーディングブリッジの存在ではないかと。

降機するところを沖止めにしても、どこ室内を利用して入国審査や健診をしないといけない。その時に、どうしても移動時に通路等建物の共用部分を利用しないといけないわけで、その隔離作業が難しい。でも、今回の406~408スポットのサテライトボーディングブリッジを利用すれば、あの中で待合室などの設備があるから、必要な検疫検査や入国審査も出来るし、乗客の待機場所もある。場合によって胃はトイレなどもあるわけで、まさに理想的な施設と言って良いのでは。しかも、他のターミナルから隔離されているから、T1からT3のターミナル業務には影響しない。航空機からターミナル、ターミナルから病院や施設移動が、完全に独立して行えるのは大きなメリットなんじゃないかと。唯一の問題点は、通常の運航で利用出来るゲートやスポットが減ることでしょうか。特にゲートに関しては、T2の国際線部分の拡張工事のために、10箇所くらいのゲートが利用出来ない状態で、さらに今回のゲート3箇所も使用出来ないとなると、やり繰りがかなり窮屈になりそう。まぁ、それもあと数日の我慢なので、そこは利用者全員が理解して協力しないと。

TLを見ていると、今回チャーター機に利用されているB767-300(JA607A)機を感染が怖いから利用したくないとか、あのゲートを利用したくないという事を言っている人が結構大野だけれど、それって福島の放射脳デマと同じで、過剰反応ですよね。昨日も、機体を消毒してから出発しているわけだし、サテライトターミナルにしても同様のはず。だから、今国内で一番清浄な場所の一つと言って良いのでは。逆に、誰が利用するか分からない一般のターミナルの方がリスクが高いんじゃ無いのか。よく分からないから不安に感じる衝動は、分からないでは無いけれど、怖がるにしても正しく恐れるべきだし、それを無闇矢鱈に拡散するべきでも無いと思います。可能ならば、今日の第三便で複数のチャーター機を送るなりして、残りの帰国希望者全員の帰国を実現させて、まずは国内で対策が完結出来るような状態に早くしたいですね。そうすれば、万が一の場合でも対応が直ぐにできるし。

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