2019年12月6日

行政改革の敵

国会議員の特権を知ってか知らずか、一般人に対しての誹謗中傷とも取れる発言や、個人情報(自宅住所)の開示など、議員としての資質が問われる行動をしていた、国民民主党の森ゆうこ議員。その対象者の森英史氏は、院内での発言は免責されて法廷には問えないため、参議院に対して懲罰動議やルール改正などを要望する嘆願書を参議院に出した物の、その反応は鈍い。野党は当然無視したいだろうし、与党も変に刺激して国会が荒れるのを嫌がっているんでしょうね。で、そんな中で、自民党の塩崎恭久行政改革推進本部長(元厚生労働大臣)がこの問題を取り上げて、自身のブログで公開して、やっと与党側からもポジティブな反応が出始めたところ。

個人的な怨念とか因縁で、国会議員とは言え他者を貶めるようなことは決して許されないけれど、今回の場合はどう見ても森ゆうこ議員の方に非があるし、それを潔く謝罪すればここまで騒ぎが大きくなることも無いはずなのに、何の自信があるのか無いのか、ここまで無視して対応しないのも、逆に感心してしまう。

この件で気になっているのは2つあって、一つ目は毎日新聞との関係について。原氏が説明するには、以前毎日新聞が彼が所属するワーキンググループ関連の事柄を取材して記事にした時、その時に記事にならなかった内容まで、森氏は知っていて追求していること。つまり、何らかの理由なり方法で、毎日新聞社から情報を得ていた疑惑有るわけで、それってメディアとしたら記事にしない情報を第三者に渡すという仁義の問題だろうし、森氏としては出所不明な情報を元に追求したことになるわけで、それも議員としての資質の問題になるのでは。もう一つは、所謂「サンフランシスコ問題」に関連した、通告時間遅れから、意図的なのかたまたまなのか、時系列を勘違いして批判していること。こちらも、あえて時系列を入れ替えて相手の行為を並べて、それを理由に批判しているのだけれど、本来の時系列に戻してみれば、何もおかしいことはない。ここにも、国会議員としての資質以前に、一人の人間としての行為に疑問符がつきます。

与党議員には、そうで無くても厳しい意見が毎回突きつけられるわけだけれど、同じ国会議員として野党議員だって同じくらいの明朗さは要求されるべき。野党議員だから、多少甘く見て貰えるとか、野党議員だから何をやっても許される、というのは自分達の保身のための甘い考えで、選出者としての国民はそんなことを許さない人が殆どでしょう。規律性を要求されるのは、全ての国会議員であり、そこに野党与党は関係無いはず。変な話、野党が政権に対して要求する「内閣不信任案」みたいな「野党不適格案」みたいな物があってもいいきがする。それ位、今の野党勢力は余りに議員としての仕事をしていないし、逆に国民の生活そっちのけで、自分達の政治ごっこに集中している分、ある意味国民の敵になっている気がする。本当にそうなって国民から引導を渡される前に、先ずは一番身近な行政改革の敵を排除して欲しい。それがスタートになりそうな気がする。

0 件のコメント:

コメントを投稿