2019年11月21日

武者修行

先日のXリーグとCFLの提携話に続いて、今度は春に開催されるTSL (The Spring League)に、日本の選抜チームを送りTSLの選抜チームとNFLルールでの国際試合を、2020年3月1日にダラス近郊で開催するという発表。TSLは、一昨年から始まった、NFLドラフト候補外の選手を集めて評価するような仕組みで、日本のプロ野球で言ってみれば、育成選手枠というか、あるいは独立リーグの方が適切なのか、まぁドラフト候補選手のドラフト候補みたいな感じ。こちらの記事では「NFL予備軍」と書いているけれど、正直「NFL予備軍の予備軍」じゃ無いだろうか。

昨年は、RBの李選手(OBIC)と、Kの佐藤選手(IBM)が参加して記録を残しているけれど、なかなか壁が高い気がします。それでも、NFLやCFL、さらには新興リーグのXFLに選抜されていく選手も多いわけで、実力的にはかなりの選手も多いことは事実。日本の場合、アメリカ、カナダ、メキシコと「四天王」の一角を占める位の実力があると言って良いわけで、そう言う意味では過去NFLE (NFL Europe)経由でのNFL入りを目指した選手も多いけれど、なかなかロースター入りは敵わない。最近では、後攻や大学時代に渡米して、向こうのチームに入って、本来のキャリアパスでNFL入りを目指す選手も出てきたけれど、先ずは強豪校に入ること自体が大変で、こちらのある意味正攻法のパスは厳しいでしょうね。

今では、Xリーグで、米国の有名カレッジ出身選手を見ることはそんなに珍しくなくなり、それこそアメリカのトップクラスの選手のプレーも、以前ほど驚かなくなってきたけれど、それでも試合などで垣間見える彼らの「Football DNA」というか、日本人離れしたプレーとか判断を見ると、まずはスターと地点からして違うなぁと実感してしまいます。やはり、子供の頃からフットボールに馴染んでいて、裏庭でキャッチボールをするのが当たり前みたいな社会から生まれてくる選手は、やはり日本のトップクラスの選手と比べてもレベルが違います。そう言う環境的な条件の一つに、英語力もあるなと思います。ネイティブレベルというか、フットボール用語みたいな、試合の中で咄嗟にコミュニケーションできる能力みたいなものが無いと、やはりトップクラスのリーグではなかなか大変じゃ無いかと。その2点をどう解決するかが、日本人選手がNFLに挑戦するときの隠れた条件じゃ無いだろうか。

今回は2020年3月1日に試合と、既に予定は決定しているようですが、渡米スケジュールはどうなるんだろうか。学生は休みに入っているのかな。社会人は有休取得をするにしても、最大でも一週間が限界でしょう。試合翌日の3月2日に現地出発すると、火曜日の3日に帰国するので、出発日は木曜日の2月27日位だろうか。当日現地に到着して、金曜日、土曜日と調整して、日曜日に試合かな。時差調整なんて、あってないような感じですよね。本当なら、火曜日くらいに出発出来れば良いんでしょうけど。期間が長くなれば、現地での滞在費の問題もありますしね。当然、その前には日本で代表チームの練習機会も必要だろうし。一月前の2月の1日2日には、CFLのコンバインが予定されているし、その前位にはチームメンバーの発表とかあるんだろうか。日本のシーズンは、12月16日のJapan X Bowl、そして1月3日のRice Bowlで終わりますが、候補選手は休む暇なく、CFLのコンバインにに代表チームの練習と大変そう。3月1日の試合後は、4月の初め位までは逆にオフになるんじゃ無いだろうか。フットボールファンとしては、一年中休み無く色々な話題が生まれるのは良いのですが、当事者は益々大変になりそうで、それで怪我とか体調不良にならないか心配。まずは、スタートがどうなるのか注目ですが。

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