2019年9月24日

トーマック・クック破算

「トーマス・クック(Thomas Cook)」グループが破産申請したというニュース。自分達の世代だと、「トーマック・クック」と言えば、世界最古の旅行代理店という理解なんだけれど、ネット販売などの拡大で、環境は厳しくなっていたよう。

同社を利用して国外にいる顧客が15万人以上帰国できなくなるため、英国民間航空局がチャーター便などを準備して帰国支援するようですが、利用客もまさかと言う感じでしょうね。仕事で出張するときには、会社が契約している代理店で出張の手配をしてもらうので、仮にその代理店が突然破綻とかしたら、私もパニックなんだけれど、それでも日本でも有数の大きな会社だから大丈夫かなぁ。でも、トーマス・クックだって、そんなに小さな会社じゃ無いだろうし。

海外へ旅行する人の数は、年々増えているだろうから、そう言う意味ではマーケットは決して縮んでいるわけで無いと思うのだけれど、結局はその手配をしたり販売するスキーム(仕組み)が替わってきたんでしょうね。例えば、昔なら航空券は代理店が扱っていたけれど、今では航空会社が直接販売しているし、その販売方法だってネット経由になり、昼間の組織が不要になってきていますからね。

これも時代の流れといってしまうと寂しいけれど、考えてみたら今では日本で有数の大手旅行代理店になったH.I.S.にしても、元々はJTB等の既存の代理店のサービスに対しての不満から、格安チケットを中心に販売を始めて今の会社にまで成長したわけで、そう言う取組をどれくらいやっていたのか。ただ、それだけ歴史もある会社だと、なかなか組織改革とか新しい仕組みを取りれるのは難しかったかもしれませんね。H.I.S.にしても、それまで無かったマーケットを作り出したから成功したわけで、これがJTB等と最初から丁々発止のビジネス競争をしていたら、H.I.S.も消えていたかもしれない。トーマス・クックとH.I.S.を比較するのは適当では無いかもしれないけれど、何か世代の壁というか境界みたいな事を、このニュースを聞いてふと感じてしまいました。

0 件のコメント:

コメントを投稿