2019年8月2日

リニアと東海道新幹線

ITmedia、杉山淳一氏のコラムから、静岡県が反対しているリニア着工に関しての続編。先のコラムでは、静岡県側の主張にまだ分があるという内容でしたが、今回は双方問題有るけれど、ちゃんと何が問題で何をして欲しいのか言わない静岡県側も悪いよね、という感じ。

お客書なんて、今でもどこでもそうなのかもしれないけれど、後で言質を取られないためか確たる言い回しをしないんですよね。仕事で、特に開発の仕事に関わっていると、いかに的確に指示とか仕様を出して仕事を進めるかが最優先してくるので、例えばThinkgs-to-Doとか、Pro's & Con'sみたいなものを常に要求されて、それに対しての具体的な対応策と期日っていうのは、セットメニューみたいな物。当然、その結果に関してのレビューもされるし、そこで進捗状況とか問題点の洗い出しとか、延々と最後に完了するまで続く。いゃ、仕事が完了したら下で、Lessons Learnedを作って、それを次の仕事に生かすためのAction Planを作れとか言って、延々とこのループが続くわけで、そう言う意味ではお役所というか静岡県なんか、最初の最初で躓いている感じ。

川勝知事の会見とか時々見る機会があるけれど、何か微妙に質問に対して回答をずらしてくると言うか、相手の回答に答えるというか、相手の再質問をする意欲や機会を無くそうとするように回答しているような気がいつもするんですよね。今回のコラムでも、こんな話が合ったようだけれど、確かにテレビで放送されるリニア関連のニュース等では、排水量の話はよく出てくるけれど、その処理云々という話は聞いた記憶がない。ずっと、トンネル掘削で出てくる水を100%本の多いが岩水系に戻すという点が争点だと思っていたけれど、そうじゃなかったのねと理解した次第。

リニア新幹線は、確かに静岡県の北の端をかすめるだけで、停車駅は県内に無いし、はっきり言ってリニア自体の恩恵はゼロに等しい。でも、東京-名古屋、将来的には京都、大阪と東海道新幹線ののぞみ号運行分がリニア新幹線にオフロードされることで、既存の東海道新幹線のダイヤに余裕が生まれて、県内停車ののぞみ号とかひかり号が増発されるでしょう。さらに、今の所1時間に2本のこだま号(打ち一本は名古屋止まり)も3本とかに増発されたら、それはそれで静岡県民としては大きな恩恵になるわけで、そう言う意味では間接的に受けるリニア新幹線の恩恵は、リニア新幹線が停車する他の件よりも大きいかもしれない。大井川水系の治水も勿論重要だけれど、それを理由に止めることが目的ではなく、どうしたら解決策、妥協点が見いだせるのか、そう言う前向きな視点で静岡県は対応して欲しいですよね。一県民としての切なる願い。

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