昨日の夕方、最近頻発する高齢者ドライバーが関わる交通事故対策として、後付けも可能な安全機能の特集をテレビで流していました。最初は、アクセル・ブレーキ踏み間違い防止装置や、衝突安全装置の紹介でしたが、最後に登場したのが、アクセルとブレーキを一体にしたペダルを制作している、熊本県の「ナルセ」という会社の紹介。実は、私はこの会社のことを7年前のテレビ番組で見て、少なくともペダルの踏み間違いによる交通時期の多くが解決されるんじゃないかと当時感動した技術。
以前も書いたけれど、オートマ車になり、アクセルとブレーキ2種類のペダルを右足一つで操作するから、咄嗟の時にどちらのペダルを踏んでいるか分からない状態になるわけで、パニックになったときの動作を想定したら、このワンペダルのように踏み込めばブレーキ、足を横に振ればアクセルという構造なら、間違って踏み込むことはあっても、益々足を右に振ることは無いでしょう。しかも、ペダルを踏み込めば、右に振るアクセル部分から足が外れるから、アクセルは自動的に戻る構造になっているし。
一寸驚いたのは、あれから7年位経過しているのに、このペダルを搭載した車は800台位という事。車やドライバーに合わせるために、一つ一つ手作りと言う事も有るんだろうけど、非常に少ない感じ。でも、今でも発注が引っ切りなしで、数ヶ月待ち状態と言う事は、やはり手作り故に製造効率が悪いんでしょうね。凄く勿体ない気がする。それこそ今の高齢者ドライバー問題の解決策の一つして、政府の補助なんかも出して、自動車メーカーのオプションにするくらいのことをしても良いのでは。調べてみたら、特許出願が2012年なので、直ぐにと言う事は無いだろうけど、特許切れとなったら一斉に中国メーカーとかが採用し出すような気がするなぁ... 其れ以前に業界標準になるようなことをしないと。
勿論、電子制御技術も良いとは思うんですよね。ただ、状況判断をする技術をどこまで高めるのかとか、夜間とかどうしても苦手な条件ではどうするのかとか、色々それぞれの技術の得手不得手が有るわけで、そこを上手く棲み分けるのか組み合わせるのか、そういう部分をうまく活用していくことが一番重要なんだけれど。個人的な思い込みが大きいかもしれないけれど、AT車だからこそこう言う技術は必要だと思うし、咄嗟の時にどう言う方向にフェイルセイフするのか迄考えたら、この技術はこのままにして置くには勿体ない気がします。是非、世界的な標準になって欲しいなぁ...
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