TBS系列で日曜日の夕方18:30から放送されている「夢の扉+」。いろいろな技術革新、アイデア商品を紹介しているその前の「夢の扉」時代から好きな番組の一つで、ほぼ毎週見ている番組。以前の「夢の扉」が、どちらかというと専門的な技術紹介の傾向があったのに対して、今の「夢の扉+」になってからは、もっと身近な技術紹介の場合が多くなり、正直なところちょっと興味が減った場合も有ったけれど、それでも日本の科学技術・工業技術は侮れませんね。今週は、ブレーキとアクセルの踏み間違い事故防止のために、一つのペダルでアクセルとブレーキをサポートする「夢のペダル」の話。
どう言う構造かと思ったら、今のアクセルペダルのある場所くらいに、踏み込むとブレーキが掛かるブレーキペダルを設置し、アクセルは、そのブレーキペダルの横に置いて、足の甲を横に開くとアクセルが踏み込まれるような構造にしていること。例えば右足で操作するなら、足の甲を横(右)に開いていけば、横のレバーが押されてこれまでのアクセルペダルが踏み込まれた状態になり、そのまま前にペダルを踏み込めばブレーキが掛かるという仕組み。
で、その構造を画面で見たときに「あれ、これエレクトーンの音量ペダルと同じでは?」と思ったんですが、やはり開発者の方の着想もそこだったみたい。最近のエレクトーンは違う機能になっているかもしれないけれど、昔私が習っていた頃は、右足で音量調節のペダル操作をして、そのペダルの横にマイクロスイッチが付いていて、それを足の甲で押す度にリズムボックスがON/OFFする仕組みになっていました。演奏中、リズムボックス有りで演奏している中で、途中に止めたいとかなんかは、手で操作するわけには行かないので足の操作でON/OFFするんですね。
これ、なかなか良いアイデアですね。人間何かあったときには、つい体に力が入ってしまうからどうしてもペダルなんかも踏み込む傾向があると思うけれど、この新しい一体型のペダルの場合、横に足を開くとアクセスが踏み込まれた形になるので、給に力が入ると多分緩むようになるはず。さらに、そのまま足で踏み込めばブレーキが掛かるから、無意識に反応した場合には、ほぼ間違いなくアクセルを外してブレーキを踏み込む形になるはず。
番組中、自動車メーカーに開発者が提案しに行くと、今は認識装置で衝突防止を防ぐ時代だからと言われたとのことですが、それはそれ、これはこれでしょう。今の衝突防止装置は確かに改善されているけれど、誤認識する場合、間に合わない場合、まだまだあるはず。それに、このワンペダルのシステムが入れば、さらに安全係数が高くなるはず。例えば、よそ見をしていて前の車と衝突しそうになったような場合には、衝突防止装置が有利でしょう。ブレーキを踏む暇も無いはずだから。でも、横から突然飛び出してきたような場合、咄嗟にブレーキを踏めば間に合うかもしれない。オートマ車が主流になりクラッチペダルが無くなったように、これからの自動車はブレーキ優先の安全ペダルに変わるんじゃ無いだろうか。是非普及して欲しい技術の一つだと思います。
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