2019年4月20日

ロボット案内人

JALが遠隔操作のロボットを利用して、羽田空港で利用者案内をするという記事。それ自体は、それほど目新しい話では無いと思うけれど、気になったのが、
「出産や子育て、介護などで在宅勤務を行う社員が遠隔で業務を行えるため、社員の働きやすい環境作りに貢献する技術として検証を進める」
というところ。あぁ、なるほど、在宅勤務の職域拡大に繋がるのかと納得。自分も相ですが、在宅勤務の場合どうしても仕事の内容が「一人で出来るもの、自宅でも出来るもの」に限定されてしまう。勿論、電話・テレビ会議とか、データ共用ツールなどを使用して、遠くの社内で仕事をしている同僚と協業することは可能何ですが、基本遠隔地にいてその場で完結できる仕事が中心になります。だから、開発系とか企画系の仕事だと結構向いている半面、どうしてもお客様訪問しないといけないような営業とか、接客サービスなんかは難しい。でも、言ってみれば自分の分身を遠隔操作することが可能なら、こういった対面作業も可能に成るわけで、となると仕事の幅も広がるし、場合によっては複数のロボットを一人で操作する事も可能になれば、効率化も進められる。

昨年末に、体の不自由な人がロボットを利用してカフェ店員を務めるというニュースがあったけれど 、そこにも繋がる話だし、こう言う遠隔サービスが普通になって、これまでの「人対人」の対応では無く、「人対ロボット」みたいな対応も普通のことになれば、益々遠隔サービスの幅が広がって、仕事に就ける人の幅も広がるのでは無いだろうか。それって、今はデモンストレーションレベルの「ロボットカフェ」が、自動販売機並みに普通に自然に街中に存在することになると思う。変な話だけれど、AIを色々工夫して無人化店舗を作るよりは、遠隔操作と監視機能を組み合わせて、人間一人が色々な視点から店内を見渡して運営する方が、簡単で効率的かもしれない。

5Gの特徴として、低遅延大容量高速通信と言うのがあるわけで、この手の遠隔操作のインフラとして期待されているけれど、5Gの進展とともに益々こう言う試みが広がれば良いと思う。ある意味、「電子的憑依」見たいな事が可能になって、例えば観光地とか施設に、今の置き傘みたいな感じで「置きロボット」があって、そこに必要な人が「電子的憑依」すると、そのロボットがその間はその人の代理人として機能できる、とか。例えば役所で手続きするときに、わざわざイッテするのは大変だけれど、どうしても直接の手続きが必要な場合は、ロボットに憑依してその場で手続き可能になるとか。いゃ、その前に電子申請をしろよと言われそうだけれど(笑)。となると、機動性のあるロボット開発が次に重要になるんだろうか。限定された区域建物内でも、その中なら自由に移動出来る様な仕組みなら、簡単にできそうな気がするんだけれど。それこそ、ドローンみたいな形でも良いわけですからね。このあたり、次のビジネスに繋がりそうな匂いが... (笑)

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