2019年4月20日

2019シーズン開幕

今年もいよいよ国内フットボールシーズンが開幕。大学生はすでに先週から春のオープン戦が始まっているけれど、社会人は今週末から。まだまだ春の段階なので、一番の注目は誰が引退して、誰が移籍して、誰がルーキーでどのチームに入っているかという「人事問題」(笑)。

「引退」という意味で、やはり一番大きいのはオービックのケビンジャクソン(KJ)選手の引退でしょうね。最初に彼がプレーをして居るところを見たときは「これ、反則じゃ無い」と思ったものでしたが、その後各チームもリクルーティングに力を入れて、今では彼と同等以上のディフェンス選手も多くなりました。特に、彼と対戦することが、まずOLが成長し、それによって日本人DLも成長してきたことは大きい気がしますね。そう言う意味では、多分全チーム見れば、キッカー以外はどのポジションにも外国人選手が存在していると思うけれど、その対面の選手が苦労して対策をして、それによってそのポジションも対するポジションもスキルアップしてきたことは大きい遠います。その先鞭を付けたと言う意味で、KJ選手の貢献は偉大ですよね。日本版「殿堂入り」しても良いくらいじゃないかと。

次に気になるのが、選手の「移籍」。企業チームが中心だった時代は、選手の移動と言う事はあまりなかったけれど、現在のようにクラブチーム中心となると、どんどん流動的になっていくわけで、それはそれで戦力の均等化にもなるし、刺激にもなるし、活性化に繋がると思います。ただ、今回の場合1つ残念なのは、通常そのチームを代表するような著名選手、中心選手は、まぁ先ず移籍することは無いのだけれど、今回は今シーズンX1 Areaで活動することになった、LIXIL、アサヒビール、アサヒ飲料の「Super 9」チームからの流出が大きいように感じること。何れもクラブチームなので、選手の移籍は有る程度自由なんだけれど、それにしても一寸大きい気がする。勿論、チームとしては残って欲しいだろうけど、選手としてもより環境の良いチームでプレーしたいと思うのは当然だと思うし、今はどのチームも色々工夫をしてチーム力を高めようとしているわけで、より自分に合ったチームを見つけることも出来るだろうし。

新シーズンの開幕、春の試合と言う事で、最大の醍醐味は、やはり大学時代に活躍した著名選手が、そのまま社会人でもプレーを続けるのかどうか、続けるならどこのチームに入るのか、ということ。企業チームと言う事も有り、既に「新入社員」として新人選手を発表している富士通は、相変わらず手堅く固めているけれど、昨年話題を生んだ福岡のSUNSにも、立命館大で活躍したQBの西山選手が入るなど、X1 Areaでも色々動きが合って興味深い。どのチームスポーツでも同じだと思いますが、どこか一つか二つのチームだけが常に優勝するような状況は面白くない。色々なチームが競い合って、それこそ下剋上が続くようなシーズンが毎年繰り返される事が、そのスポーツの新陳代謝を活性化するし、それはファンに取っても利益。そう言う意味では、Super-9からX1 Areaに落ちた3チームの「1枠」を賭けた昇格争いは見物だし、そこにそれ以外のチームがどれだけ絡むかが興味深い。一方でX1 Superの8チームは、最終的に上位4チームに入って、Japan X Bowlトーナメントに進むことが最初の関門になるわけで、7試合をどう戦うか、先ずは春の時点での選手の見極めが大事。そう言う意味では、今日明日の4試合がどうなるか、目が離せない気がしますね。

0 件のコメント:

コメントを投稿