2019年4月2日

守秘義務

新元号発表の一日、色々な騒ぎや驚きや発見があった一日ではあるけれど、例によってしょうも無いことも多々。その一つだと個人的に思うのが、新元号発表前に衆参両議院の議長・副議長に対して新元号の候補を開示するときに、赤松副議長が「信用しないのか」と抗議したという話。さらに野田元首相も「大人の対応を」とか言っているらしいけれど、これはその人を信用する・しないの話では無く、セキュリティ的に疑問のある要素は極力可能な限り排除すると言う大原則の話。

勿論、それなりに地位のある人立場の有る人達だから、何処かに発表前に漏洩させるという行為をすることは無いかもしれない。でも、その携帯電話に何か仕込みが知らないうちに入っていて、自動的に音声を収集して送信されているかもしれないし、リアルタイムでは無くてもその場の会話が録音されて後から公開されるかもしれない。そう言う可能性を排除することが目的で、それはその人物云々とは全く別は無し。そう言うことを理解出来ないという事は、やはり甘いとしか言いようが無いのでは。

そもそも、この赤松氏、少し前から「安倍総理の『安』の字が入った新元号は絶対に賛成しない」とか言っていたらしいのだけれど、子供じゃ有るまいしそう言うことを言うことを言うこと自体、資質に問題有りでは。しかも、衆議院の副議長という野党を代表する立場の人が、です。大臣の言葉尻を誇大に取り上げているのよりも酷いのでは。大体常識的に考えたら、何も下心が無くても揶揄されるようにリスクをあえて犯す必要が無いでしょう。でも、そう言うことを言ってしまう理由と言うのは、多分自分だったらそう言うことをするという思い考えが根底にあるからだと思うんですよね。まぁ、彼は民主党政権時代は農水大臣で、口蹄疫問題では未だに不評を買っているけれど、それも納得出来る発言では無いかと。

私などは、社会人になって仕事をするとき最初に言われたのが、「仕事で二度三度失敗することは何の問題も無いけれど、セキュリティを犯したら即首だから注意するように」という事。外資系企業で、しかも開発部門だったので、回りは未発表製品とかの機密事項ばかりという、やや特殊な環境であったことも理由の一つだろうけど、その言葉は今でも鮮明に覚えているほど当時衝撃的な一言でした。しかも、実際にセキュリティを犯したかどうかが問題では無く、そう言うことが生まれそうな行動とか状況を見逃していることが問題だと言われて二度ビックリ。やましいと思われることは勿論、そうなりそうな環境や条件すらも排除することが必然であり当然であるという考え方に、日本人的な「あうん」みたい考えでいた当時の自分は「これぞThe外資系」とか思ったもんです。実際は、もっと厳しかったけれど(笑)。まぁ、そう言う経験を嫌というほど積んできているから、今回の携帯電話問題に関しては、拒否した方もそうだけれど、それを許しちゃった側二も問題があるよなぁと感じますね。

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