2019年3月11日

8回目の3.11

今日3月11日は、8回目の東日本大震災の日。8年前、私は丁度金曜日の毎週1回の横浜出社の日で、会社ビル最上階の21Fでミーティングをしていたときに、やけに大きな揺れを感じたのが、自分の震災体験でした。あの瞬間は、これほど大きな災害になるとは予想も付かなかったけれど、それまで何度か体験した地震の揺れとは大きく違うことだけは感じたし、その後も何度も続く余震の大きさに、兎に角ビックリしたことだけは未だに鮮明に覚えています。運良くなのかどうなのか、この日は都内のホテルを予約していて、何も無ければ早めに退社して一杯やろうかと思っていたのが、交通機関特にホテルに接続している私鉄がずっと止まっていて、このまま他の同僚と同じで会社に泊まるかと思っていたところ、もう深夜近くになって私鉄が動き出したので、慌てて会社からホテルに向かいチェックインしたのは深夜過ぎでした。ホテルロビーには、多分ホテル側が厚意で入れていたんでしょうけど、多分状況がよく分からない海外の人が一杯不安そうに固まっていて、自分はそれでもベッドで睡眠できただけでも幸運だったし、良かったと感謝しています。

今朝もテレビでは被災地の様子を放送しているけれど、見ていて感じたのは震災被害は津波被害が一番大きくて、未だに尾を引いている最大の被害なんだなと言う事。勿論福島第一の作業はまだまだ先が見えない状態だけれど、兎にも角にも放射線の影響は原発施設の周辺一部に縮小しているし、多くの場所では元の状態に戻っている。ただ、震災直後の特にメディアによる風評被害が激しかったのと、やはり直接原発が爆発したわけでは無く水素爆発ではあったけれど、放射線が周辺に散乱したイメージが、どうしても消えないのはある意味仕方ないのだろうけど、もうそろそろ現実をちゃんと認識して、無駄に恐れることは止めないと。震災の数ヶ月後、たまたまUSに飛ぶ機内で当時の福島で仕事をしていた人と機内で同席して、こんなことなどを話をしました。まぁ、震災も大きかったし、原発施設が爆発したというインパクトも大きいから、2~3年は再稼働厳しいだろうなと思ったけれど、いゃいゃ、もっと酷い状態が続くとは思いませんでした。自分は理系という事も有るから、比較的ロジカルに定量的にものを考える方だと思うから、まだこう言う事を考えるんだろうけど、多くの人はやはり感情的な部分で判断することは普通でしょうからね。それでも、某野党などは、震災デマを広げる片棒を担いでいるような人間を参院選の候補として立てるみたいで、あぁ、あんな人達に政権を任せたままで無くて良かったと思う半面、彼らが震災当時の責任者=与党だったことを考えると、実はもっとましな対策が出来て、今はもっと良くなっていたのかもと言う気持ちは強く感じますね。

今朝の報道でも、自分よりも高齢の方、既に仕事もリタイアされて年金で生活していたのに、家も家財も家族も亡くなってしまい、これからどうしようかという人達の様子は、身につまされるとともに自分もあの立場になったらどうしようと強く感じます。高齢故に、直ぐに仕事が見つかるわけでも無く、手に何か職が有れば良いけれど、それだってどんどん体の自由も利かなくなるから以前の状態に戻すことも難しくなるし。少し前の報道で、震災対策予算がかなり余っているみたいなんだけれど、それならそれで、そう言う高齢者、あるいは若くてもなかなか仕事が見つからない、色々な理由で困っている人に、そのまま無償で配布したらどうかと思いますね。まあ、有る程度ルールは作らないといけないだろうけど、自宅を整備するとか、仕事用に車を購入するとか、年金生活者にはプラスしてなんとか生活できるようにするとか。既に、自力で手当てしてしまった人には不公平にならないように、こちらにも何か対策は必要だろうけど。

震災後40年位で福島第一の廃炉作業が終わり、それが震災の1つの区切り、復興完了のシンボルになるのだろうけど、8年過ぎて1/5が経過しても、まだまだ道のりは遠くゴールも見えない状態。でも考えてみたら、以前は何も出来なかった原発の内部の様子も色々分かるようになってきたし、デブリの採取にも成功。以前は防護服が必要だった場所も、かなり放射線は下がって作業環境も改善してきたし、最初の頃活動拠点として利用されていたJビレッジも、下のスポーツ施設として再スタートしている。原発で、今最大の問題は処理水をどのように処分するかで、これはもう政治の英断しか無いと思う。希釈して海へ廃棄することを、ちゃんと説明してどんどん実行するべきでしょうね。そこで、また新しい風評被害を作ろうとする人達も出てくるだろうけど、だからこそ今度はそう言う人達を徹底的に論破する手段も準備して進めるべきじゃ無いだろうか。原発本体の処理はまだまだ先だけれど、あの無数の貯水タンクが消えるだけでも、かなり印象は変わると思う。9年目の3月11日が、また新しい希望が生まれて増えていることを祈りつつ...

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