2019年1月16日

無作法な紳士

先日、今年初のAMC用FFPフライトをしたときの事。朝羽田空港の国内線ターミナル2に到着し、保安検査場を通過してANA Suite Loungeにいつものように入場しました。午前の出発ラッシュの時間帯なのか、隻はほぼ埋まっている状態でしたが、取りあえず自分の座席を確保してやれやれと思ったところ、目の前の丸テーブルに座っている、年齢的には同じくらいのスーツを来たサラリーマン風の男性が目に入ります。

ここのラウンジは、入口から入って右側のエリアにはパンとスープが、左側のエリアにはお握りと味噌汁が置かれていて、左側のエリアに座っているので、この紳士もお握りを取ってきたと思われる小皿と味噌汁のお椀がテーブルの上に乗っています。で、食事が終わったのか、爪楊枝を使い出したところまでは良かったのですが、暫くシーハーすると口の左端にその爪楊枝を加えたまま立ち上がり、トイレに行ってしまいます。さらに暫くすると、そのままの状態で戻ってきて、咥え楊子のままドリンクバーのあたりをうろうろうろうろ... ここ数年、こういうおっさん風の「咥え楊子で歩く」人を見たことが無かったのですが、数年? 10年振り? 位に、まさかANAのラウンジの中で見るとは思いませんでした(笑)。

自分の世代だと「木枯らし紋次郎」の長楊子が記憶に刷り込まれていて、当時は真似する子供が増えて、それをよく注意されたものですが、まぁ紋次郎で無くても自分の祖父とかの世代だと普通にそんなことをやっていた記憶があります。ただ、一寸悪ぶっている様子を見せたいのかもしれないけれど、端から見ると決して格好良いわけでも無いし、率直に言えば「無作法」。この紳士氏(?)は、そのまま咥え楊子でゲートに向かって行ったけれど、あの爪楊枝、どこに捨てたんだろうとずっと気になって気になって夜も眠れませんでした(嘘)。

思い出してみると、20年位前のマネージャ氏がこういう感じで、流石に加え楊子で歩くことは無かったけれど、食べ終わると爪楊枝を口の端に加えて、会計が終わるまでずっとシーハーしていて気になったなぁ。最近では、海外のレストラン、特に和食や中華のレストランでも爪楊枝を置くお店が増えてきて、外国人の人でも使う人が増えてきているけれど、そのまま咥え楊子で外に出てきたりする。前も出張で来ていたアメリカ人エンジニアがやりそうになったので、慌てて「それって漫画や映画の中の話で、実際には無作法マナー違反だから、レストランの席でだけ使いなさい。」と注意して「えっ、そうなの?」みたいな反応でしたが、最近の漫画だとそう言うシーンも無いんでしょうけど、自分達世代がよく見たものだと普通にそう言う場面が登場してくるからなぁ。まあ、確率的には凄く小さいとは言え、そのまま倒れたり、何か口にものが当たったりすると、怪我する可能性もあるわけだから、マナーを意識して使って欲しいですね。

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