2018年12月20日

民営水道事業

数日前にメディで報じられた、雫石のペンション村水道問題。「民間水道業者」「水道停止」みたいな言葉が紙面(記事画面)に踊っていて、恰も先日国会で通過した改正水道法の影響が早くも現実問題になったみたいな扱われ方で、私も最初に記事タイトルとか見たときには「えっ?」と思ったくらい。でも、記事本文を読むと、あの改正法とは別の内容の事柄であるという事は直ぐに理解出来ます。

実は私の自宅も、自分が子供の頃は上下水道が通っておらず、上水は自宅に昔から有った井戸にポンプを付けた「簡易水道」、下水は昔はくみ取り方式だったけれど、小学生になるくらいにはこちらも浄化槽を設置して排水処理出来るようになり、ガスも結構最近まではプロパンガスだった。簡易水道の名残は現在でも自宅の敷地に残っていて、ポンプが繋がっているので使おうと思えば利用可能。水源まではそんなに深くは無いはずなんですが、昔聞いた話では天竜川の伏流水なのだそう。夏でも結構冷たい水で、昔は蛇口から直接飲んでも何の問題も無いし、美味しいと感じられる水何ですね。出、その簡易水道は自宅裏の何件かの一戸建ての方にも繋がっていて、そちらは簡易水道を使っているらしい。

出、今回の雫石の話しはそれと同じで、違いは自分の所のように自宅でやっているのでは無く、管理業者に運営と保守等を委託していたこと。それが、電気代などコストが嵩み運営書きびくなったので料金値上げか撤退という事になったという話し。こちらのサイトで詳しくまとめられているけれど、国会で問題になった公営水道事業の民間委託とは全く異なる話し出し、ましてや完全民営化の話でも無いし、それによって発生するかもしれない問題提起にすら成っていない。ところが、幾つかの新聞記事を見ると、記事の中で改正法を示して、恰も関係があるようなニュアンスの文章を掲載している。

狡いのは、「関係している」とか「関連がある」とか減給していないんですよね。別物だと分かっているから。でも、言葉として挿入する事で、読者は誤解するでしょう。メディアの役割を考えたら、「改正法との関連が危惧される場合も有るかもしれないが、今回の事例はそれとは無関係の背景・内容である。」みたいに、関係性が無い事を逆に減給するべき何ですよね。でも、逆に誤解するような言い回しをしている。しかも、新聞社によってそのニュアンスの傾向が偏っているのが、なんとも意図的というか何というか...

以前も書いたけれど、官で出来ない事を民間に委託して効率化すること自体は悪いことでは無い。でも、民間の場合は利益が出ないと継続出来ないわけだから、そこは何か一ひねりも二ひねりも無いと痛くした意味が無い。一番効率的なのは、ボリュームを増やして超すとダウンすることだけれど、その為には一つの都市町だけで無く、広域地域とか場合によったら県単位位の規模でまとめて効率化しないと、いくら官営事業が非効率と言ってもなかなか改善しない。特に官営の場合は、民営では利益が出ないような場合でも提供する必要が有る場合も有るわけで、だからこそ官営と言う事も有りますからね。そう言うアイデアを生むための記事なら良いのだけれど、結局は何か反対したい、潰したいだけの記事にしかならない気がする。

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