2018年12月7日

水道民営化

国会では、ピンからキリまで色々な事柄が話し合われているわけですが、どちらかと言えばピンに近い内容の「水道民営化」に関しての話し。実は浜松市はその「民営化」の先兵の一つで、結構以前から色々な話が出ていて、それ故まとめページには今世間や国会で言われているような問題点に関しても、上手くまとめて居る気がします。

私も最初に「民営化」と聞いて、「えっ?!」とは思ったものの、ガスにしても電気にしても、よくよく考えたら全部民間企業が提供しているわけで、そう言う意味では「水道」事業だけを公野間まで無いと駄目という理由は、直ぐには思いつかない。それに今回の場合は、ガスや水道とは異なり、開くまで「運営委託(コンセッション)」な訳で、最終責任にしても決定権にしても、それは浜松市が負うわけで、そこはガスや電気とは異なる話。そう言う意味で、今巷で物議を醸している話の多くは、全てを民間に丸投げして良いのか的な話が多くて、そこはしっかり内容を理解しないと駄目だろうと小1時間状態なのも事実ですよね。

公共事業はよく無駄があると言われているけれど、それにしても既に業務の一部は民間企業に委託していたりするわけで、それほど大きな無駄削減が出来るわけでもない。それでも民間に委託して利益が出るような仕組みを考えないといけないわけで、その一番の方法はその委託を受けた民間企業が様々な地域の委託もまとめて、例えば資材の大量一括購入によるコスト削減とか、検査なども人材を最適化してローテーションさせて、効率よく進めるとか、そう言う「ボリュームのメリット」が出無いとなかなか難しいと思う。だから、委託先としては、他の地域でも実績がある、あるいはまとめられるような所を選択せざるを得ないというは一つリスクにはなると思う。また、利益追求という意味では、浜松市は広いしなおかつ北の地域は山間部が殆どで、過疎化も言われていて、正直投資効果は期待出来ないような地域が多いことも事実。そういう部分に、南の人口集中地域出得られた利益をどれだけ振り分けられるか、その当たりの采配が公共事業時と民間委託時で大きく変わると、また後から問題になりそうですよね。

ただ、浜松市が有る程度恵まれていると思うのは、一つは水道の源泉として天竜川もあるし伏流水も多分取れるから、水資源の確保にはそれほどコストはかからないのでは無いだろうか。その反面、山間部を中心に南北に広い都市だから、配水管の整備などには通常よりもコストアップしそう。そう言う意味では、浜松単体よりも、湖西とか、天竜川の東側の磐田とか袋井とか、西部地区全体でやった方が本当はさらに効率的になり、コストも削減できるんだろうけど。

勿論民間委託すれば全て解決する話でもなく、世界での失敗事例を引き合いに民営化反対している人も多いけれど、少なくとも浜松市のQ&A等を見ていると、それらの事例に関しても理解して原因・理由を分析して、一応対策することは考えているように見えるんですよね。だから反対するにしても「そう言う事例がある」というのでなく、「その事例からこういう問題がさらに生まれる」という事を言わないと説得力が無い。まぁ、単に「反対」を繰り返すだけなのは、あの方達の常套手段で、それで仕事をしているつもりになっているから始末が悪いのだけれど。水道民営化よりも、そっちの方がよっぽど大きな問題だと思うぞ。

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