2018年10月3日

ZOZOの野望

今更ながらですが、録画していた「ガイアの夜明け」のZOZO前澤社長の密着取材編を見ました。話題のZOZO SUITが発表された頃の話が中心で、結構面白かったけれど、当時自分なりに感じたことが裏付けられた感じ。

最初に計画したストレッチ系センサー使用のスーツを開発している場面も出たけれど、そこから現在のマーカーを利用した測定システムスーツに移行する間の葛藤というか混沌としたところをもっと見せて欲しかったけれど(鬼!)。でも、かなりのリソースを投入しても、駄目と判断したらぱっと次の手に打って出る決断力の速さは流石ですよね。普通だと、そのままズルズルと泥沼化して失敗するだけだし。

一つ勘違いしていたのは、測定したデータから仕立て用の型紙を起こして、そこから縫製して作るのかと思って居たのが、パーツ毎にサイズを準備していて、それを組み合わせて縫い合わせるんですね。勿論、その種類の数はこれまでのようなSMLXみたいなものじゃ無くて、もっと細分化されていて、多分その組合せ数は天文学的な数に近い気がするんだけど、それならわざわざあんなに測定しなくてもいいんじゃ無いかという気もしますが。

最後にZOZO SUIT発表場面があって、実際にオーダーした社員が着用して登壇していたけれど、前澤社長のスーツでは感じなかったけれど、社員が着用していたスーツの前身頃当たりに皺が結構寄っていた気がするんだけれど。前がああだと、反対側の後身頃はパッツンパッツンじゃないだろうか。シャツとスーツでは、実際の体と服との「隙間」の取り方が違うと思うんですが、その当たりのノウハウがまだ蓄積されていないだけなら良いんですが。

番組でも言っていた、前澤社長が自分の体格に合う服が無いからこのシステムを作ったというのは、凄く分かるし凄く良い動機だと思うんですが、そのシステムを利用して服を買う大多数の人は、今のSMLXの世界でもそんなに不満を感じない、満足している人達ばかり。だから、先進的故に体にフィットしている故に、違和感を感じてそれをデメリットと感じることも多いだろうなぁと思います。まぁ、そんなことにはめげずに次を目指す人柄だろうけれど、ご本人の成功に繋がるかどうかは分からないけれど、そう言う波瀾万丈さを停滞したマーケットや産業に持ち込んでくれるのは凄く面白いし楽しいし期待したいですよね。

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