ZOZOTOWNEを運営するスタートトゥディが、スマートフォンと組み合わせて瞬時に体を採寸するセンサー内蔵ボディ「ZOZOSUIT」を無料配布開始。このスーツ、150,000箇所ものセンサーがあり、スマホへBluetoothでデータ転送して自分に合った洋服やパンツの採寸が瞬時に完了するというもの。
アイデアとして面白いと思うし、実際に無料でスーツを配布するというのも相当の先行投資だと思う市そこまで出来る財力も流石だと思うけれど、これでどれだけ顧客満足度が満たされるか。多分、多くのというか殆どの人は満足するかもしれないけれど、単に体のサイズが性格に計測出来たとしても、そこから着用する衣類って、個人の好みがあるじゃ無いですか。例えば私は腕周りが太いから少し大きめのものが好きだし、パンツにしても太股が太いからこちらも普通のものよりも一つ大きめのサイズが好み。多分スマホ上のアプリで、例えば胸回りは少しゆったり目とか、色々修正を追加する事は可能だと思うけれど、それも服の種類でまた違ってきますよね。例えばTシャツとポロシャツでは元の体サイズは同じでも衣類のサイズは少し違ってくるだろうし、それがワイシャツになりスーツになりアウターになると、単に服のゆとりを大きくするだけで無く、部分部分のサイズや余裕も変えないといけない。さらに、そういう「余裕」も個人の好みがあるから、実際は何度か試してみないとなかなかその人の好みのパラメーターは見つからないだろうし。さらには、その時の気分とか服のデザインや種類によっては、またパラメーターを変えることも必要だろうし。
一方で、供給する側の会社側にしても、オーダーメイド製品を作るわけでは無いのだから、得られたデータを今度は自分達の製品基準に落とし込まないといけないはずで、仮に今のSS/S/M/L/LL/LLL当たりのサイズ区分を更に細分化するにしても、製造管理が繁雑になるし在庫管理にしても大変になりそう。受注生産では無いから、ユーザーとしては採寸して発注したら直ぐに配送されることを期待するわけだし。そういう意味では、店頭で実際に試着して購入出来るシステムは、昔ながらだけど一番便利な気がする。
アイデアとしては凄く秀逸だし、コストを掛けてインフラを準備する姿勢も素晴らしいと思うけれど、現実のユーザーニーズとどうやってすり合わせていくか、Try&Errorが続きそうな気がする。
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