2018年8月3日

スケーラビリティ

PCWatch、山田祥平氏のコラムから、スマホにおける高齢者と若年層の差別化区別化について。私も母親が最近ガラケーのらくらくフォンからスマホのらくらくホンに機種変更して、それまでのガラケーのらくらくフォンもI/Fが酷いなぁと感じたけれど、スマホ版のらくらくフォンも「いゃいゃ、意図は分かるけれど、これってちゃんと検証しているのか?」思う位酷かった。例えば、素早いタップとか不慣れだろうと、その間隔を長く設定するのは分かるけれど、それなら二度押しとかにした方がまだ分かりやすいし、後アプリの階層構造もやたらと深い場所とか合ったりして、それなら項目毎にフラットにメニュー展開する方が分かりやすいだろうと。さらに言えば、Undo機能が無いから、間違えて設定したり変な場所に入ったら、何が何だか分からなくなるし、そこから出てきたら別のメニューになったりして、それだけでパニックになるし。一番困るのは、「らくらくフォン」と言いながら、LINEだとか使わなそうなアプリも結構入っていること。入れておくのは良いけれど、それは後から必要な人が登録できるようにして置いて、初期設定では通話とメールだけとか、必要最小限のアプリ・昨日登録の状態にして欲しい。

個人的に感じるのは、表示機能の中でスケーラビリティをもっと自由にして欲しいですよね。今のスマホは、解像度だけならパソコンよりも高いわけで、表示品質に関して言えばもっと色々なことが出来るはず。逆に、ストレージ関係は小さいから、例えばフォントデータの要領が限られるとか、制限事項が有る事も理解出来るけれど、その当たりはクラウドと連携して、常に手元に保存しておくのは数書類のフォントデータにして、変更したらクラウドからダウンロードして入れ替えるとか、やり方は色々あると思うんですよね。同様に、アプリのメニューのサイズとかも変更可能にして欲しいし、可能ならばよく使う昨日だけトップに集められるような学習機能も入れて欲しいところ。

少し前だと、MacOSはすけらービリティに対応しているので、画面サイズに応じてアプリのスクリーンサイズも決まったり、拡大しても余り違和感が無い事が売りで、その点Windowsは未だに使いづらい部分が多いのも事実。さらに最近の高解像度パネルのパソコンだと、最初から表示倍率を150%とかにしていて、それって何か詐欺じゃ無いのかと言いたくなることも。表示部分も、例えばアプリ全体の表示サイズ、メニューや捜査に必要なI/F部分の表示サイズ、映像とか画像とか、メイン部分の表示サイズと、少なくとも三箇所だけでも自由度を持たせれば、凄く使い勝手が良くなると思うんですけどね。さらに言えば、機能に関してもよく使うもの、標準の機能、全ての機能と、三段階位のレベルがあって、そこにその人の個性で使う機能の追加とか不要な機能を削除するとかのカスタマイズ出来れば、凄く使い勝手が変わってくると思うのだけれど。で、それはそのまま高齢者向けのらくらくI/Fにもなるだろうし、若年層にとっても使いやすいものになると思うのだけれど、多分開発用のSDKがそこまで対応していない・出来ないのが一番の原因だろうなぁ。

表示のスケーラビリティ、機能のスケーラビリティ、さらには使う環境によって、例えばオフラインのローカルの時、LTE接続の時、Wi-Fi接続の時、クラウドと同期しているとき、バックアップデータと同期しているとか、そんな環境のスケーラビリティも踏まえたアプリっていうのが、ある意味究極的なアプリと言えるんじゃ無いだろうか。

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