2018年6月5日

変わるパソコン業界

昨日一斉に流れてきた、シャープが東芝のパソコン事業買収というニュース今年初めに話題になった件が、最終合意に限りなく近づいたと言う事なんだろうか。負債も含めてと言う事なんだろうけど、買収額が50億円というのは予想外に少ない金額という印象。

今回は、日本国内の企業買収だからシャープが表に出ているけれど、本当は親会社の鴻海(Foxconn)が、OEM/ODMのPC事業に自社ブランドの製品投入をしたいというのが本音なんでしょうね。そう言う意味で、50億円の買収金額は、「dynabook」というのれん代と思えば納得出来るような。ただ、そのdynabook誕生時前からパソコン業界に関わっていた一人としては、一寸微妙な感じがするけれど。疑問なのは、シャープとしてどう言う立ち居地になるんだろうか。「SHARP dynabook」というブランドになるんだろうか。あるいは「dynabook by SHARP」みたいな感じなのかな。いずれにしても「dynabook」を前面に押し出していくことは各自ですが、デザインとか機能の面でdynabookらしさってどうなんでしょうね。個人的には余り「これ」という印象が無いんだけれど。まぁ、昔のシャープのパソコンは、ある意味一寸尖ったところがあって、それがdynabookの上手く融合できたら、面白い存在になれるのかも。ただ、鴻海が関わる以上は、日本国内の市場よりも世界市場を目指すだろうから、その時にどうなるかですよね。コスト的にも機能的にもデザイン的にもライバルは多いし。

一方で、VAIOがアジア市場に進出というニュースも。NECと富士通はLenovo傘下に入り、VAIOは独立起業になり、東芝もシャープ参加になり、今のところパナソニックが残っているだけ。それでも、国内PCメーカーの再編は、これで一息つくのだろうか。ただ、日本国内を見ると、Lenovoグループがマーケットの40%強を占め、続いてHP、DELLが13%前後。そして東芝が10%弱と健闘している雰囲気。その次がAppleで、VAIOはさらにその次の次の次の... かなり厳しいだろうなぁ。こちらの記事の最後にも書かれているけれど、広く利用されていたWindows7のサポート期限が2020年1月に終わるので、企業ユーザーは切替の真っ最中。と言うか、最近のパソコンだと、もうWindows7未対応みたいなものの方が多いから、単純に買い換えるわけにも行かず、大変でしょうね。そう言う意味では、今年から来年初め位までは切替需要があるだろうけど、問題はその後。直ぐにパソコンが無くなるわけでは無いけれど、どうしたって今の世の中スマホへ移行しているわけで、そちらにシフトしていくことはもう回避できない現実。その時にどう言う状況になるんだろうか。もう少しパソコン業界の変動を近くで見ることが出来るのは、幸せなのかどうなのかチョツと疑問ではあるけれど。

[2018/05/06追記] シャープ・東芝、それぞれの取締役会の承認を経て、シャープによる東芝のPC事業(東芝クライアントソリューソン)買収が正式発表に。買収額は40億円ですかぁ。"dynabook"ブランドは、使用権のみシャープに許諾させるみたいで、移管はしないみたいですから、将来的にどうなるんだろうか。シャープとしても、いきなり"dynabook"ブランドの製品を出しても、既存ユーザーの抵抗も大きいだろうし。まぁ、会社オーナーは変わっても、中で作っている人開発している人はそのまま東芝の人だから、そんなに変わらないのかもしれないけれど。

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