2018年1月31日

Dynabook+Foxconn=Dynaconn?

数少ない「国産PCメーカー」となった東芝のパソコン事業を、シャープ(=鴻海)に売却するのではと言う記事ASUSとの交渉が進んでいるというニュースは以前出たけれど、難航しているところにシャープがパソコン市場再参入を目指して手を上げたという図式らしい。シャープのパソコンと言えば、メビウスが最後だったけれど、私なんかの世代だと一体型のMZ-80シリーズが一番印象深いかなぁ。その後も電卓だとか電子手帳だとか、結構ビジネス向けガジェット製品を多く出していたんですよね、シャープというメーカーは。

シャープの親会社である鴻海精密工業は、自分的には「Foxconn」と言った方が馴染みが深く、EMSでは世界最大でiPhone何かの製造をしているのでも有名。パソコンのOEM/ODMとしても最大手の一つで、多分ここにお世話にならない大手PCメーカーは無いんじゃ無いだろうか。案外東芝も、これまで開発委託先として利用していたんじゃ無いだろうか。仮にそうで無くても、今やパソコンのパーツは殆ど共通ですし、正直な話、ケースデザインさえ変えれば中身は殆ど同じという物も少なくない。勿論、そのデザインに影響されて内部の部品配置は変わるし、スペースも経ればマザーボードも独自デザインで起こさないといけないから、単純に外側だけ変更して"Dynabook"のロゴだけ貼って出すわけにはいかないだろうけど、これまで多分多種多様な製品を委託製造してきたFoxconnとしては、殆ど手間にもならない程度じゃ無いだろうか。

とはいっても、仮に今回の買収が決まれば、多分開発製造発売会社は「シャープ」だろうし、でもその時に「Dynabook」の名称を継承するのかどうかですよね。まぁ、「Toshiba」とか入っていたら拙いだろうけど、Dynabookはそれ一つで独立したブランドになっているから、そのしたに続く企業名にそれ程ユーザーは気にしないかも。IBMのThinkPadだって、ブランド名はそのままで今はLenovoですからね。シャープとしては、Dynabookのブランド名は有りがたく頂戴しつつ、Foxconnでの大幅なコストダウンを武器に、廉価モデルでも高性能的な所を目指すんだろうなぁ。ただ、以前のシャープブランドのパソコンが、特徴的ではあったけれどそれ程メジャーとも言えなかったので、そこに再参入するとしてもなかなか厳しいような気もします。現在のパソコン市場にしても、今後大きくなるよりは現状維持から緩やかに縮小していくのが事実だろうし、そうなるとパソコン以外の「何か」を出さないと厳しいわけで、それで国内外のパソコンメーカーも四苦八苦しているところだろうし。

まだ確定したわけではないけれど、どう言う形でDynabookが再生するのか、楽しみでも有り不安でも有り...

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