JALがアメリカの超音速旅客機ベンチャーに11億円余りの出資をするというニュース。「超音速旅客機」と聞くと、どうしてもコンコルドを思い出すわけですが、あの経験は生かされるのだろうか。
コンコルドが嫌われた(笑)のは、超音速飛行のソニック・ブームのために、洋上でしか音速越飛行が出来なかったことと、離発着時の騒音問題もそう。さらに、空気抵抗軽減のために細長い胴体にならざるを得ず、その為に室内の居住性が犠牲になった半面、運用コストが高いからファーストクラス並みの高価格帯料金を設定せざるを得ないことなどが問題点としてあげられていたけれど、それらの解決策は提供されるんだろうか。
航続距離が8300km余りということで、航続距離だけを見るとB767より一寸短い感じ。東南アジアやぎりぎり日本から西海岸へ行けるくらいでしょうか。アメリカのメーカーだから、当然ヨーロッパ路線を念頭に置いているだろうから、それ位の距離感なんでしょうね。しかも、出来るだけ人の居ない場所を飛ぶ方が良いから、そうなると日本からだとシンガポールとかが一番良さそうな気がする。あと、ビジネス路線という意味では、やはりサンフランシスコとかロサンゼルスだろうか。今9時間位掛かっている日本とサンフランシスコが、5時間半位と約半分くらいの時間に短縮されるとのことですが、もう少し早くならないんだろうか。それでも、6時間を切れば、東京からのぞみで福岡に行く位の感じだから、サンフランへの日帰り出張何て言うのも可能になりそう。
JALがすでに30機分の権利も得たそうですが、どこに飛ばすんだろうか。国内線は無いと思うから、やはり東南アジア路線かな。あと、オセアニア方面も良さそうですが、50席前後の構成ですからねぇ。以前ANAがインドへ同じような構成のビジネスオンリーのB767を飛ばしていたけれど、ビジネス的にはどうだろうか。ちょっとヨーロッパ-アメリカ路線以外は厳しい気がするけれど。
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