自転車の転倒事故で、長く両方とリハビリ生活をしていた自民党の谷垣氏が、今回の解散で議員を引退することを表明。車いすであれば、移動も可能だし会話なども問題無いようだけれど、そこは政治家として十分に活動出来ないというこの人の良い意味でのプライドの高さが理由なんじゃ無いだろうか。確か、自民党の総裁になりながらも、内閣総理大臣になれなかったのは、河野洋平氏とこの谷垣氏の二人じゃ無かっただろうか。河野氏は、まぁあれだから仕方ないけれど、谷垣氏は一度は総理の席に付かせてあげたかった気がしますね。余り政治に興味の無い自分でも、この人は結構人柄も良さそうだし、温厚そうに見えて是々非々は通す人のように感じられるし。まぁ、そういう人柄もあるから、民主党与党時代の三年余りの期間であっても、自民党はそれ程分裂せずに以前の陣容を維持していて、だから野田政権下での選挙でも大勝出来て今があると言える。そういう意味では、民主党改め民進党は、もともとが寄せ集めの集団でそういう核になる人が居ないから、今みたいな事になるんでしょうね。岡田氏当たりは、そういうポジションにありそうな気もするんだけど、やはりなにか足りないから人望が無いのかも。
ただ、自転車が趣味という事で、今回はその事故から行為か結果になったけれど、厳しい言い方をすれば自己管理が足らずにこうなったわけで、そういう意味ではやはり総理の器には慣れない人なのかもしれない。以前にも転倒事故を起こして怪我していたこともあるわけで、機器管理能力の欠如というか自己管理能力に油断があったと言われても仕方ない。その当たりは、避けられなかったリスクでは無いし、そこは自分の責任でこうなったわけで、まぁ往々にして人生ってそんなもんだよなぁと言う気もします。
で、民主党政権時代、何とか下野した自民党をまとめて耐えて、余りの民主党政権の酷さに世間も目を覚まして(笑)、次の選挙では政権交代がほぼ確実と思われるようになったときの総裁選挙。まさか、安倍氏が再登板するとは思わず、本来ならそのまま総裁の座に座って政権奪還時の主役として華々しく表舞台に登場出来たかもしれないけれど、そこは政治圧力というか魑魅魍魎の世界なんでしょうね。最も、あの時の対抗馬だった石破氏も、党員票は集めたけれど議員票で負けて総裁選に敗れたわけで、そういう意味では谷垣氏の航跡は認めつつも、それ以上に安倍氏を代表に使用という雰囲気が党内にあったというわけで、それは現状を見ているとそれなりに先見の明があったよなと言う気もします。
さらに、今回は突然の解散総選挙で、折角状態も良くなってきていて、多分来年の選挙なら間に合ったと思われるけれど、こんなに急に選挙があるとは思っていなかったんでしょうね。そういう意味では、二回も安倍氏に自分のキャリアを阻まれたわけだけれど、それもまた運命なんだろうか。でも、仕方ないよね。攻めて、党顧問とかいう形でご意見番として厚遇していただきたいと思うけれど。でも、やはり残念ですよね、「政治家」と言って恥ずかしくない資質の人がまた表舞台から去って行くのは。
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