2017年9月22日

オリンピックに不向きなスポーツ

東京オリ・パラ後の大会が、2024年はパリ、2028年はLAに決まりましたが、これが若しかしたらアメリカンフットボールがオリンピック種目に採用される切っ掛けになるかもしれないというニュースも流れてきて一寸ビックリ。LA大会は分からないことも無いんですが、パリ大会もその前哨戦として、またNFLEは無くなったけれど欧州フットボールはそこそこ盛んなので、下地はあると言えるかも。ただ、考えれば考えるほど、フットボールはオリンピックのような短期間で決着を付ける大会に不向きなスポーツだなと思います。

野球とかバレーボールとかバスケットボール等は、通常のリーグ戦でも連戦は普通にあるので、同じ事が可能。でも、フットボールは基本週に一回だから、なかなか日程を詰めるのが大変。「いゃ、ラグビーやサッカーも同じだろう」と言われてしまうと確かにそうなんだけれど、ラグビーはともかくサッカーはワールドカップ予選なんかでは数日間のインターバルで次の試合とか開催されたりするから、そこは直接コンタクトの有るフットボールやラグビー寄りは負担は軽いんじゃ無いかと。いずれにしても、試合間隔的にこれらのスポーツが大会の開催形式に困ることも事実。実際、フットボールのワールドカップとか何度か観に行っていますが、中二日とか酷いときには一日で次の試合が来たりするのは、正直大変です。

もう一つは選手数の多さ。フットボールの場合は、何度でも交替可能だからどうしても出来るだけ多くの選手を入れたい。とは言っても、国際大会でも40数名程度が最大(国内の試合だと57名が最大)なので、チーム的にはポジジョンの割り振りとかに悩みますし、多分1チーム40名余りのチーム出のスポーツって、他に無いんじゃ無いだろうか。野球だと20名余りが登録されたと思うし、大体その競技のプレー時の人数の3倍位が目安になるんじゃ無いだろうか。多分ラグビー等もフィールドには11名だけれど、確かオールジャパンのメンバーって30名前後だったような。同じ11名での競技でも、フットボールはさらに多くて40~50名近い人間が参加するわけだから、費用も馬鹿にならない。そこにコーチとかマネージャーとかトレーナーとかも帯同するわけですし。どれだけ帯同させるかにも寄るけれど最低でも60名位のグループになるから、オリンピックなどで予選は地方でとか言われると移動が大変ですよね。

さらには、競技場の問題も。ラグビー場があれば、フィールドのサイズ的には間に合いますが、それ以外だと陸上競技場位でしょうか。ゴールポストはラグビーと共有出来るとしても、その設置位置が違いますから若しかしたらローカルルールを設定する必要があるかもしれない。陸上競技場使用の場合は、やはり国際大会だから通常のスタンド利用ではなく、トラック上に仮設スタンドくらいは準備して、目の前でプレーが見られるようにして欲しいけれど、これはこれでトラックが傷むという理由で駄目かもしれない。また、本選での使用だけでなく、練習用の場所も準備しないといけないし、これも大変そう。

屋外でのチームスポーツは、多分どれも同様の問題課題を抱えていると思うけれど、ラグビーとかサッカーなどは昔からワールドカップとか開催して、短期間に複数チームでリーグ戦やトーナメントを開催して順位を決定する仕組みとか経験知があるから可能何でしょうね。フットボールはこれまでそう言うことが無かったから、だからワールドカップが始まってそれなりに年数が経過するけれど、まだなかなかしっくりくる仕組みが出来ていない。仮にパリで開催されるとなったら、それを契機にそれ以外の世界大会がルール化というかシステムとして作られると個人的にはそっちの方が嬉しいかな。

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