今朝のニュースでたまたま取り上げていたけれど、小池都知事の「都民ファーストの会」に便乗して、日本中に「何とかファースト何とか」という政治組織とかグループの名称が乱立しているという話し。以前も、大阪維新の会が誕生して人気を獲得していた時に、やはりそれに便乗して「何とか維新の会」という組織が日本中にあちこち誕生。中には、一応本家の大阪維新の会と連携していたところもあったようだけれど、結局は「ブランド」に乗じていただけで、その後今でも残っているのは皆無。今回の「何とかファースト」も、当然そうなることが予想されるけれど、前回の維新ブームの時と異なるのは、曲がりなりにも維新の会は全国的な政党にもなって、それなりに存在感を見せるくらいの組織になったけれど、今回「都民ファーストの会」に「日本ファーストの会」に至っては、早くもその資質や内容にほころびが見られて、このまま空中分解する可能性もかなり高いという事。
と言うか、個人的には「ファースト」なんていうカタカナ言葉が入っているのが気にくわない。外資系企業勤務だけれど(笑)、日本語には日本語のそれなりの使い方があると思うし、外来語で他に代替する言葉が無いならまだしも「第一」とか「優先」とか「最初」とか、置き換えられるより適切な日本語があるのにそれを使わずわざわざカタカナ言葉にするところに、何かあざとさを感じる。「福島」を「フクシマ」とか、「広島」を「ヒロシマ」と書く時と同じあざとさを。
考えてみたら、都知事が都民を優先するのは当たり前のこと。多分、議会が議会優先で都民に向いていない、と言う事を言いたいのだろうと思うけれど、それって別に都民と(例えば)通勤している千葉県民や神奈川県民と何か対立軸があってその仲裁をする必要があるから「都民ファースト」と言っているわけじゃない訳で、都議会の中のことは都議会で別途やれば良いだけの話し。何か、身内の中の話しを外に広げて、恰も外にも影響する理由がある様に見せて解決することで、本来は無関係な都民に対しての恩を売るような感じがするなぁ。
「何とかファースト」と急に言いだした人達には、多分殆どはそんなことを意識せずに、時流に乗って有利に選挙を進めるという考えだけだと思うから、そういう軽率な候補は先ず投票対象から外すというフィルターと思えば、それはそれで利用価値はあるのかも。そういう考えの人間が、一番信用出来ないのは、既に都政で証明されていますからね(えっ?!)。
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