2017年7月26日

空中分解寸前

閉会中集中審議では結構威勢が良い民進党だけれど、その内部はバラバラで空中分解寸前。個人的にはこのまま留まろうが、空中分解しようがどちらでも良い事だけれど、こと政党を維持しようと思うのであれば、あんな無意味な加計学園の話しを延々と国会で浪費していないで、その分の時間も含めてもっと建設的な話し合いなり党勢回復のプランなりを党内で真剣に討論すべきじゃ無いのか。加計学園問題にしても、対自民党だからあれだけ批判しているけれど、元々は民主党時代からスタートした話しというのは厳然たる事実。それを隠して自民党批判するというのはお門違いだと思うし、何度も書いているけれど逆に民進党が先鞭を付けて岩盤規制破壊の先達になった、と言えば(これは決して嘘では無い)、かなり民進党に対してのイメージも変わって、支持率向上にも繋がると思うんですけどね。まるで、黒歴史を無かったものにするように全ての過去の発言を削除しているから、時々「あれは民主党時代に」という話が出てくると答えに困るようだし、また民主党時代に積極的に誘致を勧めていた議員が民進党になって逆にそれとは反対の行動を取ることの矛盾だって指摘されているわけだし。結局、そういうちぐはぐな態度が、国民に見透かされていると思う。

その事実が一番的確に現れているのが政党支持率なわけで、劇的に下がっていると言われている安倍政権の支持率や自民党に対しての支持率に対して、民進党の支持率がどうなっているかとみれば、同じように下がるか精々横ばい。しかも、その数値は共闘する共産党にも並ばれる始末。つまり、批判されて自民党や政権与党が下がっていることは事実だけれど、それは全ての政党に対して等しく批判として与えられているということ。それもこれも、民進党を初めとしてほとんどの政党がちゃんとした提案が出来ずに、単に与党を攻撃することだけに終始しているからなのは明らか。

何度も書いているけれど、国民が一番望んでいるのは加計学園でも森友学園でも、実は蓮舫氏の二重国選問題でも無く、ただ一つ兎に角経済が良くなって給料が上がり、今よりも豊かな生活を送りたい、と言う事だけ。「経済が良くなる」と言う事は、結果的に物価上昇も伴うもの。だから、仕事をしている世代にとっては給料の増加とか税金の削減で手持ちのお金が増えることを臨むわけだし、リタイアした世代は年金などの給付金の増加や社会保障制度の拡充を願うわけですが、ここに現役世代とリタイア世代の相反する欲求が生まれてしまう。人口減少が言われる中で、平均寿命は延びていってこれからますます、「お金を作る世代」は減り、「お金を使う世代」が残っていく時代、やはり某かの大胆な政策が必要なわけで、そう言う意味ではそれでもまだまだ柵に縛られている自民党よりも、ある意味何でも可能な野党の方が新しい政策を出しやすいはずなんですけどね。最も民進党の場合は、民主党の時のデタラメな「マニフェスト(Manifest)」に我々は痛い目に遭っているから、よほどちゃんとしたもので無いと最初から門前払いされることは確かでありますけれどね。

まぁ、旧民主党に旧維新の会が寄り合って今の民進党になったわけだけれど、結局は民主党時代の政党支援金を維持するために、無理矢理今の形にしただけ。本当の意味での「民主党からの解党的出直し」をしたわけじゃ無いので、今回ちゃんと解党してゼロからのスタートをした方が、まだ国民は納得するんじゃ無いだろうか。最も、その代わり映えしない面子を見たら、やっぱり駄目なのかもしれないけれど。でも、それも新陳代謝。中には、それなりにしっかりした議員もいるんだろうから、そういう人達がちゃんと仕事が出来る環境組織を作らないとね。それにはやはり、一度全部ばらして、もう一度ジグソーパズルを組み直していく方がはっきりしてスッキリすると思うけれど。まぁ、でも過去の様子を見ると「解党する」と言いつつも、結局は最後は有耶無耶になって、名前と執行部の面子が分かってお終いだろうな。で、その名前と執行部の面子も、何処かで見たような内容になるのが関の山だと思う。

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